セレンディクスの2人世帯向け3Dプリンター住宅の販売第1号棟が能登半島・珠洲市に完成!
配信日時: 2024-10-30 11:45:00
セレンディクス株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役CEO:小間 裕康)は、当社の2人世帯向けの3Dプリンター住宅「serendix50(セレンディクス・ゴジュウ)」の販売第1号棟が石川県珠洲市にて竣工いたしましたのでお知らせいたします。
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serendix50
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リビング・ダイニング
今回建設したserendix50は、延床50平方メートルの平屋建ての3Dプリンター住宅です。建築基準法に適合した「壁式鉄筋コンクリート造」で、検査済証が発行されています。間取りは1LDKで、夫婦2人が快適に暮らせる広さがあり、キッチン、トイレ、バスルームなど水回りも備えています。本体価格は税別550万円です。(基礎、内装、電気工事等別途)
■【外装】3Dプリンターならではの「積層痕」を取り入れたデザイン
部材の出力時に発生する「積層痕(せきそうこん)」をデザインに取り入れ、ぷくぷくとした独特の質感をそのまま生かしています。塗装は、一度塗りで耐候性や防汚性を持つ特殊な塗料を使用しており、美しさだけでなく、施工コストの削減にも貢献しています。今回は白を使用しましたが、オプションで別カラーもお選びいただけます。
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積層痕を取り入れたデザイン
■【内装】シングルを2つおけるベッドルームと独立したバス・トイレ
内装は施主である「株式会社三百苅管工(本社:石川県珠洲市)」が自らデザインし施工しました。被災者の方に生活再建のイメージを持ってもらうため、フローリングと壁紙を貼り、なるべく通常の住宅に近い内装に仕上げています。ベッドルームにはシングルベッド2つをゆとりを持って置くことができるほか、リビングの大きな窓からは、珠洲の海が一望できます。また、独立したトイレとバスルームを備え、玄関横には、ウォークインタイプの収納スペースも設置しています。
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バス・トイレ
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ベッドルーム
■【着工までの経緯】「被災した方に新しい住宅のかたちを伝えたい」
当初、施主の三百苅管工様とは、2023年よりグランピング施設として「serendix10」を建設する計画を進めておりましたが、2024年1月に能登半島地震が発生。建設プロジェクトの継続も危ぶまれましたが、三百苅管工様より「被災した地域の方々に、生活再建のイメージを持ってもらうため、丈夫かつ安価で建設できる新しい住宅のかたちを伝えたい」との強い思いをいただき、2人世帯タイプで居住可能な「serendix50」へとプラン変更いただきました。当社もこの思いに共感し、長野県佐久市にて予定していた株式会社カスケード東京(本社:東京都港区)の販売第1棟目の建築を同社承認・協力のもと変更し、能登での着工を決定いたしました。
■【建設作業について】はじめて基礎部分も3Dプリンターを活用
コンクリートの打設に必要な水道などのインフラや、施工スタッフの宿泊場所などが整い始めた7月22日より本体部分の施工を開始しました。各拠点での出力テストも兼ねて、群馬県、愛知県、熊本県の3箇所でパーツを制作し、トラック輸送で現地へ運び込み組み上げました。
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3Dプリンターを使用した基礎部分
今回ははじめて基礎部分も3Dプリンターの部材を使用しました。通常、職人が型枠を組み、コンクリートを流し込み打設しますが、型枠も3Dプリンターを使用することで、そのまま基礎部分と一体化して使用することができます。プリンターを活用できる領域を増やすことで、製造時に自動化できる領域を広げ、さらなるコストダウンを図る考えです。
■今後の活用について
ホテル「notonowa(のとのわ)」の1棟貸しの客室として使用されます。金曜は被災した住民向けの「無料宿泊体験」、日曜の12:00~15:00は見学日として設けられます。(要予約、2024年内まで実施予定)※月曜~木曜の宿泊はこの建物に興味を持っておられる方の利用を想定しています。
【見学や宿泊に関するお問い合わせ先】
notonowa
TEL :0120-111-872(平日午前9時より午後5時まで)
所在地:石川県珠洲市上戸町南方井121-15
■株式会社三百苅管工 代表取締役 三百苅 卓明コメント
今年度多くの方々が困難な状況に遭遇されて、私共も前に進む気力を失いかけた時期もありました。その中で、今回のプロジェクトに参加し、ようやく完成にこぎつけました。完成以来多くの方々にお越しいただき、ご期待の声を多く頂戴いたしました。「普通の住宅や」実はこれ最高の誉め言葉を頂いていると感じております。中に入り、室内をご覧いただいた方々は「これならば私でも住宅が持てる」「これからはこれぐらいのサイズがちょうどよいのでは」などとご意見を賜っております。今後はさらにこの地にて検証を重ね、セレンディクス様と情報を共有し、大きな災害にも耐えうる新たな住宅を提案できるようにスタッフ一同前に進んでまいります。
■セレンディクス株式会社 執行役員COO 飯田 國大コメント
令和6年能登半島地震および9月に発生した豪雨により被災された方へお見舞い申し上げます。工事期間中は、多くの地域住民の方にお越しいただき、期待の声を多くいただきました。我々自身大いに励まされたとともに、被災された方々から「一筋の光」と言っていただけたことを大変嬉しく思います。当社では、試作開発時に実証していた48時間以内での施工を目標としておりましたが、地震により隆起した道路によって輸送中に屋根パーツが破損してしまい、想定よりも多くの時間がかかるなどのトラブルもありました。製造や施工と同じく、輸送も3Dプリンター住宅にとって大きな課題の一つです。
当社では、輸送時における梱包をなるべく排することでもコスト削減を目指していましたが、結果をしっかりと分析し、復興住宅における施工スピード向上に生かしてまいります。「serendix50」の量産を早期に実現させるとともに、能登で被災された方々が1日でも早く日常を取り戻せるよう、事業に邁進してまいります。
【当社概要】
会社名 : セレンディクス株式会社
所在地 : 兵庫県西宮市甲陽園目神山町1-1
創業 : 2018年8月
資本金 : 6億1,700万円 (資本準備金およびその他剰余金含む)
事業内容: 3Dプリンター住宅の開発及び販売
URL : https://serendix.com/
■セレンディクスについて
当社は日本初の3Dプリンター住宅メーカーです。2022年3月に日本初の3Dプリンター住宅「serendix10」を23時間で完成以降、2023年には販売第1号として長野県佐久市に納入いたしました。2024年2月に「日・ウクライナ経済復興推進会議」において、ウクライナの復興住宅建設に関して現地の建設会社と覚書を締結。2024年5月には、JR西日本グループと資本業務提携を結び、駅舎などの鉄道施設の建設を行う計画です。
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プレスリリース提供元:@Press
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