レーザーテック、年初来高値更新 ASML増産が映すAI半導体の裾野拡大

2026年6月22日 16:54

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●レーザーテックが年初来高値を更新

 検査装置大手のレーザーテックの株価が6月17日、前日比6410円高で年初来高値を更新し、株式分割考慮ベースで上場来高値も更新した。

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 レーザーテックとパートナー関係にあるオランダの半導体製造装置大手ASMLが、生産を拡大するとの報道を受けての上昇だった。

 AI半導体ブームの勢いは衰えを見せない中、レーザーテックの株価がなぜここで急騰したのだろうか?

●レーザーテックとASML

 レーザーテックは、1960年に内山康氏が有限会社東京ITV研究所を設立したのが始まり。当初は医療用X線テレビカメラなどを受託生産していた。

 1976年にLSIフォトマスク自動欠陥検査装置を開発したことがきっかけで、半導体へ本格的に参入した。

 レーザーテックは特定の半導体の検査装置をほぼ100%独占しており、EUVマスク欠陥検査装置では、TSMC、サムスン電子、インテルなどの世界的半導体メーカーのすべてがレーザーテックの検査装置を使っている。

 ASMLは、最先端半導体製造過程に欠かせない、シリコンウエハーにナノレベルの極小回路を焼き付ける「EUV露光装置」を、世界で唯一製造できる。

 EUV露光装置は、最先端半導体に欠かせない工程で、その検査装置にレーザーテックは圧倒的なシェアを持つ。

●レーザーテック株上昇の要因は?

 レーザーテックとASMLは、ソフトバンクとアーム社のような直接的な繋がりはないにも関わらず、急騰した。

 共に高いシェアを持つもの同士で相互依存関係が強いことも、上昇の要因ではある。同じく検査装置大手のアドバンテストも年初来高値に迫る上昇を見せている。

 AI半導体ブームがまだまだ続くことが再確認されたニュースであったが、エヌビディアやソフトバンクなどはそこまで上昇したわけではない。

 一部AI半導体株への期待が過熱気味なのは、疑いの余地がない。

 本命への資金流入は一巡し、物色先が裾野であるレーザーテックやアドバンテストなどの検査装置へと移りつつあるのかもしれない。

 両社とも出遅れているわけではなく、すでに過熱気味なので、急な調整売りなどには注意が必要だ。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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