三菱UFJの株価に5日連続陰線出現! 金利上昇局面でも株価が下落する理由とは?

2026年4月24日 17:03

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■三菱UFJ株価が5日連続陰線

 日経平均6万円台到達という記念すべき日に、国内最大のメガバンクである三菱UFJフィナンシャルグループの株価は42円安の陰線で引けた。しかも5日連続の陰線である。完全に相場からは見放された感もあるが、先週の今頃までは上昇トレンドの最中で高値更新を目指していたのだ。

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 日足陰線が5日も続くというのは、そうそうあることではない。同行の場合、昨年6月第1週に5日連続陰線をつけているが、この時は陰線が続いたというだけで株価は下落していない。2024年9月と11月にも7日連続と5日連続があるが、この時も株価は下落していない。

 今回と似ているのは、2024年7月初旬の5日連続陰線で、この時の株価は、5日間で1,849円から100円強の下落を見せ、1か月後の8月初旬には1,200円まで下落となり約35%の下落トレンドが発生している。

■金利上昇局面での株価下落の理由とは

 銀行株、とりわけメガバンクの株価が上昇するのは、金利上昇局面だ。国内最大手の三菱UFJは約89兆円もの個人預金を抱えており、金利上昇局面ではまさに濡れ手で粟(あわ)状態で利益が転がり込んでくる。そんな状況下での株価下落、しかも5日連続陰線というおまけつきである。

 ではなぜ夢のような環境下にある三菱UFJの株価が、下落しているのか?それは、史上最高値6万円台に到達した日の年初来高値更新銘柄数と年初来安値更新銘柄数を比較すると、その答えが見えてくる。

・4月23日
 年初来高値更新銘柄数(プライム市場):22銘柄
 面初来安値更新銘柄数(プライム市場):244銘柄

 敢えて説明する必要もなさそうだが、日経平均6万円という数字はほんの一握りの銘柄によって達成されており、銀行株を含む他の銘柄は蚊帳の外というわけだ。ちなみに、60数銘柄のAI情報関連ETFが年初来高値を更新したことも付け加えておく。

■三菱UFJの株価は2番天井から三尊天井形成か

 5日連続での下落で、三菱UFJの株価チャートはきれいな2番天井を形成した可能性がある。さらに、2026年に入ってからは、1月高値(3,015円)、2月の新高値更新(3,087円)そして今月高値(2,966円)とまるで教科書通りの三尊天井を形成した可能性も出てきている。

 23日、一目均衡表の基準線でサポートされているが、24日以降ここを割り込んでくるようだと三尊天井のネックラインを試しに来る可能性も出てくる。

■TOPIX BANKSは6日連続陰線

 メガバンクに加えて、地銀やネットバンクも含めたTOPIXの銀行株指数に至っては、6日連続で陰線をつけている。銀行株の中でも体力十分の三菱UFJなどのメガバンクに比べて、地方銀行株は非常に厳しい状況を迎えているのかもしれない。

 来週には日銀政策決定会合が行われるが、市場の予想通りに現状維持となった場合に株価はどう反応するのか要注目。またサプライズからの利上げがあった場合には、反発できるのか?三菱UFJの株価は間違いなく正念場を迎えているようだ。

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