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PPIH、長期ビジョンは依然強気 長期連続増収増益の先頭を走る構え

関西初のインバウンド特化型衛星店として2026年2月10日にオープンした 『ドン・キホーテ四条通店』(画像: PPIHの発表資料より)[写真拡大]
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532、東証プライム、PPIH)は、強気の姿勢を全く崩していない。
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直近発信した至2035年6月期の長期ビジョンでも「売上高4兆2000億円(25年6月期比87%増収)、営業利益3300億円(2倍強)、(国内)店舗数1000店突破(4倍強)」と謳っている。
改めるまでもないが、全上場企業にあって最長の増収営業増益期間を継続中。前期末時点で34期。2000年代に入っての収益動向は、こんな按配。
20年6月期「26.6%増収、20.4%増益、1対4の株式分割実質増配15円配」-会計基準変更の21年6月期「1.6%増収、7.8%増益、16円配」-22年6月期「7.2%増収、9.2%増益、17円配」-23年6月期「5.8%増収、18.7%増益、20円配」-24年6月期「8.2%増収、33.2%増益、30円配」-25年6月期「7.2%増収、15.8%増益、35円配」。今26年6月期は「3.6%増収(2兆3270億円)、4.7%増益(1700億円)」計画。
なんとも小憎らしいのが20年6月期の決算コメント。「消費税率引き上げや新型コロナの感染拡大による移動制限、インバウンド激減などの悪影響が重なるなかでも他社に対する差別化戦略の徹底で・・・」としている。
確かにPPIHは「店舗数の継続的な拡充⇔売り上げ増」を背もたれに「B商品開発、NB企業と商品を共同開発」で差別化策を執り続けている。
PPIHに触れると必ず思い出す事由がある。前にも記したと思うが投資顧問業の塩住秀夫氏(運をつかむ日本株投資力:東洋経済社刊)から耳にした、『ドン・キホーテHD(PPIHの前身)には上場から間もない4-5年で「随分儲けさせてもらった」』という趣旨の話だった。
塩住氏はクオンタムファンドの日本株運用を担った人物。「僕は成長株投資論者」と言う氏に、「上場間もないドン・キホーテで儲けることができたのは何故」と聞いた。「まあ第一は創業者:安田隆夫との面談が入り口だった」とした後、こう続けた。「貴方はPEGレシオという投資の物差しをご存知。成長企業の有無を測る上で、恰好な尺度だ」。
PEGレシオは「予想PER÷(3-5年間の)EPSの平均成長率」であり、「値が1以下なら宝銘柄」と教えてくれた。上場から日の浅い時期に先々の成長株を掘り起こす物差しと言える。
PPIHの時価は970円水準。昨夏1139円をつけてからほぼ右肩下がりの株に対し、12人の算出者が示したIFIS目標平均株価は1145円。さて・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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