関連記事
衆院解散で注目される「暫定予算」とは? 株価や為替への影響は?
1月9日に読売新聞がスクープした高市首相による衆院解散の検討は、一時勇み足と揶揄されながらも信憑性を高め、週明け13日にほぼ確定となった。このタイミングで衆院を解散すれば、2026年度当初予算を年度内に成立させることが困難になる。ここで注目されているのが「暫定予算」だ。
【こちらも】衆議院解散で日経平均はどこまで上昇するのか?
■暫定予算とは
通常年末に閣議決定し、年明けの通常国会で審議される次年度の予算案だが、選挙などがあると現実的に審議の時間が無い。
そこで4月以降定められた期間までの「暫定予算」で対応し、選挙後の国会審議で成立した予算案に切り替えることになる。少なくともアメリカのように「予算審議が滞ったので政府機関を閉鎖する。一部の統計は発表できません」ということはなさそうだ。
デメリットは無いのか。2024年の衆院選挙で「少数与党」となったため、今回の予算には与党である日本維新の会、および野党である国民民主党の主張が取り入れられている。いわゆる「年収178万円の壁」は選挙で大きく遅れることとなる。
もちろん物価高対策の問題もある。衆院を解散すると政治的空白が生まれることになり、物価高への対策は遅れることになる。当面は3月まで効果がある、2025年末に組成した補正予算に期待することになるだろう。
■好調な株価と為替への影響
懸念されるのは、好調な株価と円安が進む為替への影響だ。1月13日と14日、日経平均株価は連日で史上最高値を更新するなど、好調が続く。もし衆院選後に政局が不安定化すれば、冷や水となる可能性もある。
もうひとつの懸念は為替だ。1月13日、ドル円は一時1ドル159円に達し、著しい円安が続いている。総選挙に踏み切った(と報じられた)ことで、この上がり幅のため、かねて円安の原因の1つとなっている「責任ある積極財政」がマニフェストなどで争点に上がるほど、円安が進む可能性がある。
繰り返しになるが、アメリカのように予算が遅れたからといって、政府機関がストップするようなことはない。それでもいち早い施策実行を望む国民にとって、総選挙による予算の遅れは、短ければ短いほど良いだろう。(記事:株式会社FP-MYS 工藤 崇・記事一覧を見る)
スポンサードリンク

