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愛三工業、トライス完全子会社化を発表、カーボン部品世界首位を獲得
■燃料ポンプの耐久性向上やカーボンニュートラル対応製品を強化
愛三工業<7283>(東証プライム)は11月17日、三重県松阪市のトライスおよび同社子会社の全株式を取得し、完全子会社化する株式譲渡契約を10月30日付で締結したと発表した。株式譲渡実行日は2026年1月30日を予定し、国内外の競争法当局によるクリアランスなどにより変更の可能性がある。トライスグループは車載用モータに使用される電刷子等のカーボン部品で世界トップシェアを持つ材料メーカーで、材料開発から生産・品質管理までの強みを確立している。
愛三工業は、2025年2月に策定した中期経営計画において、内燃機関を支えるパワートレイン事業と電動化製品の強化を両立する戦略を掲げている。今回の完全子会社化により、パワートレイン事業では燃料ポンプ部品へのカーボン技術活用により耐久性や効率向上を図り、カーボンニュートラル燃料への対応製品の拡充で競争力強化とシェア拡大を目指す。
また電動化領域では、トライスグループの粉体造粒・成形技術などの高精度コア技術を融合することで、電動機能部品および半導体関連部品の性能向上・開発加速を図る。原材料開発から早期に評価を行うことでリードタイム短縮とイノベーション創出が期待される。同件は成長戦略を具現化する重要な施策と位置付け、国内外顧客基盤の拡大と持続的な企業価値向上を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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