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FC方式でコインランドリー展開:WASHハウスの収益が様変わりになる理由
日本の洗剤市場は約5兆2000億円に上るという。そのうち最も大きいのがクリーニング市場で約8%:4000億円を占める、次いで約2%のコインランドリー市場で約1000億円。
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以前にも記したが、私がコインランドリーに興味を持ったのは、我が住処から自転車で20分ほどの距離の複数個所で目にした、「大家さん、土地を貸してください」というコインランドリーを運営する業者の「求める、土地」メッセージだった。
今回改めてコインランドリー市場を覗いて見たいと思ったのは、WASHハウス(6537、東証グロース&福岡Qボード市場)の収益が新たなステージに移る動きを見せていることを、四季報のパラパラ読みで知ったからだ。
ちなみに日本のコインランドリーは1960年代に登場している。緩やかな成長が進んでいたが矢野経済研究所など市場調査機関の指摘では、「2021年のコロナ禍が一つの転機になった。以降も順調な推移で、1000億円前後の規模を示している」という。
四季報の特色欄はWASHハウスを「九州地盤に遠隔管理型コインランドリーをFC展開」としている。
業績欄をチェックすると2020年12月期以降の営業利益動向は、「1億2400万円損失/1億4000万円損失/5400万円損失/1300万円の利益計上」。それが前12月期は「69.1%営業増益」、そして今25年12月期は「58%増収(32億9200万円)、748.8%増益(1億8900万円)」計画。
スマホのアプリ操作でエリアの「コインランドリーの空き」が確認できる。洗濯が終わったかどうかもチェック可。決済もキャッシュレスOK。いまどきのコインランドリーだが、前期以降収益動向に変化が生じている理由は何故か。
最大の要因はオリジナル洗濯機・乾燥機・洗剤の開発の遅れ。そのためFC展開のスピードを抑制しなくてはならなかったという事由。
昨年11月11日に漸く「オリジナル」を市場に持ち出すことに成功した。「アプリのダウンロード数が一気に増えた」とWASHハウスではしている。
展開しているコインランドリーはコンテナ型。昨年末には輪島市に復旧作業に携わる建設作業員向けの、「長期滞在型宿泊施設」事業に乗り出した。「今年度より本格化する」と明言している。注目したい投資材料とも言える。
時価は400円トビ台。収益動向の変化に株価も反応を見せ始めている。年初来高値は440円。さて・・・
タワーマンションでは「布団の類をベランダに干せない」という話を耳にする。WASHハウスの洗濯機では「布団の丸洗い」も可能・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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