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ZenKenの「海外事業体制」、本格的整備が進む現状に期待
Zoomミーティングの参加を打診され、受けた。ZenKen(7371、東証グロース市場)。四季報の特色欄には、「Webマーケティングやサイト制作・運用が柱。インド軸に海外のIT人材紹介」と記されていた。林順之亮社長が出張ってくるという。基礎知識だけは身に着け、参加し幾つかの質問もぶつけた。
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ここ数期間の収益動向を追う限り、魅力は覚えなかった。2021年/22年6月期こそ「6.7%増収、68.8%営業増益/24.0%増収、83.8%営業増益」も、以降は「8.4%減収、63.4%減益/20.3%減収、59.2%減益」。今6月期は「6.6%増収(60億円)、51.6%営業増益(5億3000万)」計画。
達成されれば四季報の業績欄の見出し【反発】。下期型の収益構成か、中間期予想「0.1%増収(28億円)、65.2%営業減益(5900万円)」に対し第1四半期実績「13億3000万円、5900万円」と利益の伸びが目を引く。
創業者:吉澤信男氏(筆頭株主)が興した企業だが、現行のビジネスモデルは林氏により確立された。林氏は「マーケティング×海外人材」と説明した上で、「5年後を目途に、海外人材部門の総売上高比率を50%に」と語った。
前者は長年培ってきたネットマーケティングのノウハウを駆使し、独自のメディアの制作・運営によりクライアント企業の「ニッチトップ戦略」を支援。メディア内でクライアント企業を認知させ、送客へとつなげる枠組み。延べ8000以上のサイトを制作・運営してきた。
後者は少子高齢化の進捗に伴い喫緊の課題となっている、国内の労働力不足。それを外国人パワーの拡充でフォローしていこうという事業。林氏は「IT関連のエンジニアを軸に、ホテルなど宿泊施設の従業者、介護関連のスタッフの導入と積極的に取り組む」と強調した。
「言うは易いが行うは難い」の感を抱いた。が既にこんな体制を整備していると知り、感嘆もした。
エンジニアに関してはインド・ベンガル―ルの上位工科系大学51社と連携、人材の紹介を受ける状況が整っている。宿泊施設スタッフについても、やはりインドの観光学校と接点を有している。
株価は正直。サプライズに敏感に反応する。11月18日、「新潟県から第1弾の業務受託。地方自治体を対象とした外国人介護人材の受け入れや定着に関する支援サービスを開始」というリリースを受け株価のしっかり、が確認された。
配当性向40%を掲げている。求められる価値を有する企業の株価とは、しっかり向き合うべきと思うが・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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