茶屋町のシンボル「梅田ロフト」、2025年春で営業終了へ 梅田エリア内で移転

2024年9月19日 09:07

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2025年春で閉店する梅田ロフト(ロフト発表資料より)

2025年春で閉店する梅田ロフト(ロフト発表資料より)[写真拡大]

 大阪梅田エリアの茶屋町で長年、地域のシンボルとして人気を博してきた商業施設「梅田ロフト」(大阪市北区茶屋町)が、2025年春でいったん、営業を終了することになった。ピーク時の売り上げを確保できなくなったことなどから、建物の賃借契約が切れるのを機に閉店するもので、梅田エリア内に移転して再スタートを切る方針だ。

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 梅田ロフトは、1987年に開業した渋谷ロフト(東京都渋谷区宇田川町)に次ぐ2号店として1990年に開店した。賃借したビルの1~8階に、約5,300平方メートルの売り場を開設。雑貨専門店としてコスメや日用品、キャラクターグッズなど若者に好まれる雑貨を幅広く集め、関西で最大の売り場を持つ旗艦店の役割を果たしてきた。雑貨文化を関西に根付かせた代表的な店舗と評価されている。

 店舗があるのは、阪急電鉄大阪梅田駅から歩いて5分の位置。開店当初からしばらくは大勢の若者が連日押し寄せ、茶屋町のシンボル的な存在として人気を集めていた。学生の待ち合わせ場所、デートコースなどにも利用されている。

 しかし、近年は競合他社との販売競争が激化したうえ、若者がワンフロアで買い物できる店舗を好むようになるなどして、ピーク時ほどの売り上げを出せなくなっていた。今後は梅田エリア内に移転する方針。

 ロフトは大阪府内でなんばロフト(大阪市浪速区難波中)、あべのロフト(大阪市阿倍野区阿倍野筋)、ルクア大阪ロフト(大阪市北区梅田)、堺ロフト(堺市西区鳳南町)など14店を営業している。梅田ロフトの移転先は明らかにされていないが、ロフトは関西旗艦店の役割を引き継ぐ「新生・梅田ロフト」として営業を再開したい考えだ。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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