欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米9月利下げ示唆なら下落基調に

2024年7月31日 17:25

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記事提供元:フィスコ

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米9月利下げ示唆なら下落基調に
31日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想する。日銀の国債買入れ減額と追加利上げを受け、円買い先行の見通し。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)で9月利下げが示唆されれば、ドル売りが強まる可能性があろう。

前日の取引で日米中銀の政策発表を控え動きづらいなか、この日のJOLTS求人件数や消費者物価指数は予想よりも強く、成長期待のドル買いが先行。その後様子見ムードが広がるとドル買いは一服し、ユーロ・ドルは1.08ドル台に再浮上、ドル・円は152円台に失速した。本日アジア市場は日銀金融政策決定会合が注目され、ほぼ想定通りの規模の国債買入れ減額と追加利上げを受け円買いが強まり主要通貨を下押しした。

この後の海外市場は米FOMCにおける政策決定が焦点となる。政策金利の据え置きはすでに織り込まれたが、9月から年内2回の利下げが示唆されると市場では予想されている。足元の米インフレ指標は顕著な鈍化は示されておらず、市場観測ほどハト派的でない可能性も。ただ、年内の利下げは確実視され、金利安・ドル安の方向に振れやすい展開に。また、日銀の金融正常化方針が改めて材料視されれば円買い圧力は続くだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・7月消費者物価指数速報値(前年比予想:+2.5%、6月:+2.5%)
・21:00 南ア・6月貿易収支(予想:+204億ランド、5月:+201億ランド)
・21:15 米・7月ADP雇用統計(予想:+15.0万人、6月:+15.0万人)
・21:30 米・4-6月期雇用コスト指数(前期比予想:+1.0%、1-3月期:+1.2%)
・22:45 米・7月シカゴ購買部協会景気指数(予想:45.0、6月:47.4)
・23:00 米・6月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.5%、5月:-2.1%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利発表は5.25-5.50%に据え置き予想)
・03:30 パウエル米FRB議長会見《CS》

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