神戸の「北野工房のまち」跡、食の複合施設「神戸北野ノスタ」が11月開業へ

2024年7月30日 08:03

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神戸北野ノスタの開業イメージ(ジーライオングループ発表資料より)

神戸北野ノスタの開業イメージ(ジーライオングループ発表資料より)[写真拡大]

 神戸市中央区の北野異人館街で営業していた体験型観光施設「北野工房のまち」跡に、食の複合施設「神戸北野ノスタ」(中央区中山手通)が、11月8日に開業することになった。1995年の阪神淡路大震災で被災し、翌年に廃校となった旧北野小学校跡地を活用する神戸市の事業に採用されたもので、人気が落ちて寂れた感がある北野異人館街の集客施設として期待されている。

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 神戸北野ノスタは、神戸市で自動車ディーラーや飲食店を運営するジーライオングループと、三重県菰野町の湯の山温泉でリゾート施設を運営するアクアイグニスが運営する神戸北野スイーツ&カフェが経営する。

 施設は旧北野小学校の3階建て校舎を利用した延べ約2,100平方メートル。入居するのは、カフェ、レストラン、スイーツショップ、チョコレートショップ、ベーカリー、ロースタリー、日本酒ショップの7店で、神戸の地域素材を活用した飲食を楽しめる構成とする。

 北野工房のまちは、震災で訪れる観光客が減少した北野異人館街を盛り上げる施設として1998年にオープンした。洋菓子や靴、革細工など神戸ゆかりの約20業者が出店し、好評を博したが、神戸市と運営業者の契約が切れて2023年末で閉店。神戸市が後継施設の公募を行い、ジーライオンの事業提案を採用した。

 旧北野小学校は児童数が減少する中、震災で校舎の一部が使用できなくなって隣接校に統合された。しかし、被害が小さかった3階建て校舎は1931年建築で、木目の階段、すりガラスの天窓、アーチ型天井の廊下など神戸らしいモダンな造りのうえ、太平洋戦争と震災を乗り越えてきた歴史的価値が認められ、観光施設に生まれ変わって保存されている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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