愛媛・新居浜のSC「フジグラン新居浜」、2024年1月末で閉店して建て替えへ

2023年12月11日 17:54

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 愛媛県新居浜市のショッピングセンター(SC)「フジグラン新居浜」(新居浜市新須賀町)が、2024年1月末で閉店し、建て替えられることになった。運営するフジ・リテイリングが明らかにしたもので、装いを一新して2024年冬の再開業を予定している。

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 フジグラン新居浜は鉄筋コンクリート一部鉄骨5階建て延べ約2万平方メートル。うち、店舗面積が約1万4,000平方メートルで、直営店のほか、100円ショップの「ダイソー」、ドラッグストアの「くすりのレディ」、スポーツクラブの「フィッタ」、アミューズメントの「キッズUSランド」など24のテナントが入居している。

 新居浜市役所や市中心部を東西に貫く昭和通りに近い現在地で1976年にオープンしたが、開店から47年が経過して老朽化が著しい。このため、フジ・リテイリングは店舗を建て替え、食料品や日用雑貨など市民の暮らしに欠かせない商品を中心に据えて、テナントを一新する方向。新たに出店する店舗などは公表していない。

 新居浜市は東予地方の中心都市で、人口約11万人。市の人口はそれほど大きくないが、西条市や四国中央市という人口10万人前後の都市が瀬戸内海に沿って並び、一定の人口集積を持つため、香川県など近隣の商業店舗が相次いで進出し、激しい商戦を展開してきた。

 その結果、昭和通りなどの中心商店街の中には、壊滅的な打撃を受けた地域もある。さらに、2001年には住友林業、住友金属鉱山の社宅跡地に、愛媛県内最大の店舗面積約7万1,000平方メートルに約120店が出店するイオン新居浜ショッピングセンター(現イオンモール新居浜)が進出、商戦がさらに激化している。フジグラン新居浜は、新居浜市でイオンに次ぐ店舗面積を持つが、競争を勝ち抜くために老朽化した施設を建て直す。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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