スパークス・グループ、2Qの営業収益は前年比18.2%増 上場株式にかかる成功報酬の増加等が寄与

2023年11月18日 09:42

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記事提供元:ログミーファイナンス

スパークス・グループ、2Qの営業収益は前年比18.2%増 上場株式にかかる成功報酬の増加等が寄与

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連結決算 総括(1)業績

阿部修平氏:みなさま、こんにちは。スパークス・グループの阿部修平です。2024年3月期第2四半期の業績について簡潔にご報告します。

営業収益は前年同期の67億1,000万円から79億3,000万円となり、18.2パーセントの増収となりました。これは主に成功報酬が8億円増加したことによるものです。

連結決算 総括(2)業績

コストについては、公募投信の預かり資産残高が増加したことにより、支払手数料が増加しました。また、ボーナスを含めた人件費や営業活動が活発化したことによる旅費交通費の増加があり、経常的経費は前年同期の24億6,600万円から7.5パーセント増加し、当四半期は26億5,000万円となりました。

この結果、営業利益は前年同期の29億700万円から21.5パーセント増加し、35億3,100万円となりました。また、経常利益は前年同期比で8.3パーセント増加し37億3,800万円、純利益は投資有価証券売却益を11億円計上したことにより、前年同期比46.5パーセントと大きく増加し、33億3,200万円となりました。

また、基礎収益は経常的経費の増加により前年同期比で1.9パーセント減少し、31億5,900万円となりました。しかし、預かり資産も1兆6,000億円を維持しており、基礎収益も高い水準となっていますので、通期では基礎収益も増益となることを期待しています。

日本株式投資戦略 運用資産残高の状況

日本株式の投資戦略についてです。5月に設定した国内公募投信は、投資家のみなさまから大変良い評価をいただきました。当期の4月から9月までの投資信託の資金流入額のランキングにおいて、トップ10に入っています。この国内公募投信の9月末の預かり資産残高は901億円となり、大きな資金流入となりました。

一方、日本株式サステナブル投資戦略において、海外から大口の解約があり、この投資信託の資金純流入分は一部打ち消されてしまいました。しかし、株価の上昇もあり、預かり資産の総額は拡大しています。

また、ウォーレン・バフェット氏による日本株の追加投資や政府の政策など、日本株に対する期待が高まったことで、日本株の投資魅力は世界的に大きくクローズアップされています。

スパークスの創業から34年が経ちましたが、現在、日本株に対するセンチメントがグローバルに大きくプラスに転じていることを強く感じています。海外投資家からの日本株に対する問い合わせも増えており、欧米やアジアの投資家に積極的にお会いしています。

スパークスは従来から海外の投資家に支持されてきた会社であり、彼らが日本に注目し始めたことは、スパークスにとって大きなチャンスであると考えています。海外投資家の要望に応えて資金を運用することはスパークスの強みであり、預かり資産残高、高成長、飛躍のエンジンにしようと考えています。

OneAsia投資戦略 運⽤資産残⾼の状況

繰り返しお伝えしているとおり、アジア投資戦略はこれからスパークスが取り組まなければならない最も重要な戦略の1つです。アジアの社会変化を捉えて、大きく成長する企業に長期投資することで、スパークスらしいアジア投資戦略を大きく育てていきたいと考えています。

このため、アジアの運用メンバーを東京に結集し、新たなアジアの投資ファンドを立ち上げました。このファンドを軸に、これから「アジア投資のスパークス」というブランドを強固なものにしていきたいと思っています。

再⽣可能エネルギー発電施設投資

実物資産投資戦略のうち、再生可能エネルギー投資戦略については、今期に太陽光発電の稼働資産約80億円の投資が実現しました。再生可能エネルギー投資戦略は、11年前にゼロからスタートし、業界において確固たるポジションを築いてきたものと自負しています。今後もこの投資戦略についてパイオニアとしての誇りを持ち、さらに成長を目指していきたいと思います。

④プライベート・エクイティ投資戦略(2023年9月末AUM 1,740億円)

プライベート・エクイティ戦略の未来創生ファンドは3号ファンドまで設定され、同戦略における預かり資産残高は1,740億円となりました。

プライベート・エクイティ投資戦略(1)

ベンチャー投資としては業界トップ3に入り、確固たる地位を築いたと思っています。さらに、スパークスらしいユニークなベンチャー投資を実践することにより、新しい日本や世界の成長に投資家として貢献し、参加する道を開いていきたいと思います。

スパークスのファンドビジネスをよりいっそうユニークかつ強いものにするために、成長領域であるエネルギー、医療、フィンテックなどの領域へ種をまいてきました。

医療の領域、病院への投資については、第1四半期に立川の産婦人科病院を運営する医療法人社団五葉会の持分を売却し、特別利益11億円を計上しています。

再エネ水素サプライチェーンを構築する実証事業を開始

一方、グリーン水素や蓄電池など、エネルギーの領域で次のステップに進むべく、7月に開示した北海道苫小牧市のグリーン水素の実証事業のように、具体的に新たな投資領域の創造が始まっています。

エネルギー投資のパイオニアとして、今後も水素を含む新しい再生可能エネルギーなどのエネルギーの成長領域へ積極的に投資していきたいと思います。

預かり資産3兆円を目標に確実に収益の成長を実現し、株主還元もみなさまのご期待に応え、企業価値を大きく高めていくことを目指し、役職員全員が一丸となってがんばっていきます。

最後までご視聴いただき、誠にありがとうございました。

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