浜松のスマートシティ「一条タウン西伊場」、太陽光発電で脱炭素を推進へ

2023年10月27日 07:42

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一条タウン西伊場の完成イメージ(イオンリテールなど発表資料より)

一条タウン西伊場の完成イメージ(イオンリテールなど発表資料より)[写真拡大]

 一条工務店、学校法人興福寺学園花園こども園、イオンリテールが浜松市で推進するスマートシティ「一条タウン西伊場」(浜松市中区西伊場町)で、太陽光発電や蓄電池を活用してエネルギーの地産地消と脱炭素を推進する計画が明らかにされた。

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 一条タウン西伊場は、浜松版スマートシティの第1号認証プロジェクトとして、JT浜松工場跡地を再開発しているもの。マンションと戸建て住宅の住居エリア、保育施設のある文教エリア、スーパーやクリニック、カフェなどが出店する商業エリアで構成される。

 このうち商業エリアは、オープンモール型ショッピングセンターの「そよら浜松西伊場」が、10月28日にオープンする。売り場面積約6,300平方メートルの全館環境配慮型ショッピングセンターで、核店舗はイオンリテールのスーパー「イオンスタイル浜松西伊場」。他に衣料の「ユニクロ」、ホームセンターの「コーナン」、100円ショップの「ダイソー」、カフェの「スターバックス」、クリニックの「山田耳鼻咽喉科」など10店が登場する。

 住居エリアでは、戸建て住宅181戸に大容量の太陽光発電と蓄電池を設置する。92戸の新築分譲マンションでは、ガスコージェネレーションシステムの「エネファーム」を全戸に採用。エネファームで削減した二酸化炭素の環境価値は、Jクレジット制度を利用した地元企業に買い取られ、入居者にポイントなどで還元される。

 商業エリアでは、大型店舗の屋根に太陽光発電を設置し、発電した電力を全商業施設で共有。全店舗の電気使用量の28%を太陽光発電で賄う予定で、残りは非化石証書付きの電力を購入する。余剰電力が発生した場合は近隣施設へ供給することを計画している。

 文教エリアでは、花園こども園などの屋上に太陽光発電を置き、電力自給率を高める。太陽光発電の設置容量は全エリア合計で3,120キロワットとなる見込み。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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