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アークス、岩手のみずかみをベルジョイス傘下に経営統合へ 9月1日付で
北海道を地盤に東北、関東地方でスーパーを展開するアークスは17日、事業子会社である東北地方のスーパー・ベルジョイスが、岩手県のスーパー・みずかみを完全子会社とする株式譲渡契約を締結した。経営統合は9月1日付で、不透明感が漂う経営環境の中、東北地方でのアークスグループの基盤強化を目指す。
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経営統合により、ベルジョイスの澤田司社長がみずかみの社長を兼務し、ベルジョイスの女鹿剛取締役執行役員ら3人が役員としてみずかみに派遣される。みずかみの小時田繁社長は顧問に就任する予定。株式の取得金額は公表していない。みずかみの店舗ブランド名は経営統合後も変更しない。
ベルジョイスは1951年の設立。岩手県盛岡市に本社を置き、岩手県48、宮城県7、青森県1のスーパーを展開している。2023年2月期決算の売上高は約800億円。一方のみずかみは1989年に設立され、岩手県遠野市に本社を置き、岩手県で4店のスーパーを経営している。2023年2月期決算の売上高は約35億円。
スーパー業界はコロナ禍で消費者の生活様式が大きく変わる中、世界的なインフレで先行きを読みにくい状況に陥っている。札幌市に本社を置くアークスは北海道、東北、関東で10社の事業子会社が375店を運営する食品流通企業グループを形成しているが、経営基盤をさらに強化し、グループの競争力を高めるため、みずかみを傘下に加える。
アークスは地域企業が業界大手に対抗するための受け皿としても、グループの運営を進めている。今回の経営統合により、みずかみの営業基盤や企業体質を強化し、地域密着型企業としてこれまで以上に地域経済に貢献できるようにする。アークス、ベルジョイスとみずかみは5月、経営統合に向けた基本合意書を締結していた。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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