三菱自、欧州向け9年ぶりに新型コンパクトハッチバック車「コルト」再投入

　三菱自動車の欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイは、過日、欧州市場向けに新型コンパクトハッチバック車、「コルト」を発表した。

　今年3月から欧州史上で展開・販売している「ASX」に続いて、アライアンスパートナーであるルノーよりOEM供給を受ける新型コルトは、アライアンスによるCMF-Bプラットフォームを採用し、コンパクトハッチバックとして欧州市場に9年ぶりに再投入とする。同車はトルコのルノー社ブルサ工場で生産し、10月より三菱自の販売ネットワークを通じて、欧州で販売を開始する。

　コルトは三菱自が乗用車で初採用したペットネームで、1962年にその名を冠した最初の車「コルト600」を発表した。1967年の「コルト1000F」による国際ラリーへの初参戦以降、三菱自のモータースポーツへの参戦を支えた。欧州においては1978年から2014年にかけて120万台以上を販売した。

　今回の新型車の概要は以下のとおり。

　デザイン面では、三菱自曰く、「欧州の街並みに映える力強くスポーティな外観」とした。フロントは、三菱車のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」とし、両サイドに広がる勢いを表現したグリル、上部にスリムなフルLEDヘッドライト、下部にL字型のLEDデイタイムランニングライトを組み合わせ、シャープな表情とした。リヤはワイド感を強調するバンパーにより、スポーティで安定感のあるデザインとした。

　パワートレインは2種。環境に配慮したハイブリッド(HEV)モデルとガソリンエンジンモデルを設定。HEVモデルは1.6リッター・ガソリンエンジンに駆動用と発電用のふたつのモーター、マルチモードの自動変速機と1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせる。ガソリンエンジンモデルでは1.0リッター・ガソリンターボエンジンに6速マニュアルトランスミッションと5速マニュアルトランスミッションの組み合わせを設定している。

　いっぽう上質感のある室内には、インストルメントパネルの中央にスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)を配置した。7インチと9.3インチのディスプレイから、走行モードやエンジンの出力特性、ステアリングフィール、車内環境などを個別設定できる「マルチセンス」システムを操作可能。走行モードは「マイセンス」「スポーツ」「エコ」から選択することができる。さらに、BOSEプレミアムサウンドシステムを搭載する。

　また、先進安全装備を充実させたことにより、ドライバーの安全・安心な運転を支援するとともに、快適なドライブを提供する。(編集担当:吉田恒)

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