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福岡の複合施設「博多イーストテラス」完成、博多駅周辺の規制緩和第1号
完成した博多イーストテラス(NTT都市開発など発表資料より)[写真拡大]
NTT都市開発と大成建設が福岡市のJR博多駅筑紫口エリアで建設していた複合施設の「博多イーストテラス」(福岡市博多区博多駅東)が5日、完成した。福岡市が博多駅周辺の再開発促進を目指して進めている規制緩和策「博多コネクティッド」の適用第1号で、オフィスとカフェが入居する。
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博多イーストテラスは鉄筋コンクリート、一部鉄骨10階建て延べ約2万9,000平方メートル。ボーリング場やイベント会場として使用されてきた「博多スターレーン」の跡地約5,000平方メートルを再開発した。
1階はカフェ&バーとスモールオフィスが入居する。エントランスホールと一体になった南北通路は、アジアデジタルアート大賞展FUKUOKAの外部展覧会場として利用される。2階以上はオフィスとなり、筑紫口エリアの新たなビジネス拠点を目指す。
施設の北側と南側には市民が憩いの場として利用できる広場を設け、「ノースガーデン」、「サウスガーデン」と命名した。筑紫口エリアでは数少ないオープンスペースとなり、来訪者の新たな目的地として利用されることが期待されている。
博多コネクティッドは博多駅から半径500メートル、約80ヘクタールを対象に福岡市が進める規制緩和策。駅周辺のにぎわい拡大に貢献するビルに対し、容積率を最大50%緩和するほか、屋根のある広場の公開空地評価を最大2.5倍に広げ、再開発を促している。税制優遇や立地交付金制度もある。博多イーストテラスはその適用第1号となった。
福岡市の陸の玄関口である博多駅周辺は福岡市の人口増加などからにぎわいを増しつつあるが、耐震性の高い先進的なビルに再開発することで、新時代の玄関口にふさわしい姿へ切り替えるのを狙いとしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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