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埼玉の百貨店「丸広坂戸店」、8月21日で閉店へ 競争激化で決断か
埼玉県で百貨店などを運営する丸広百貨店は、丸広坂戸店(埼玉県坂戸市薬師町)を8月21日に閉店することをホームページで明らかにした。ホームページ上では閉店理由を明らかにしていないが、坂戸市周辺の人口増加が頭打ちとなる中、周辺大型店などとの競争激化で決断したとみられている。
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丸広坂戸店は3階建て延べ約1万平方メートルで、売り場面積が約7,000平方メートル。商品券など金券の販売や友の会、Mクラブの入退会手続きも8月21日で終了とする。
閉店したダイエー坂戸店跡を地元の要望を受け、丸広百貨店が買収して2002年にオープンした。スーパーの跡地に百貨店が進出するのは珍しく、出店当時は全国的に注目を集めた。
近隣の大型店に比べ、衣類や生活雑貨は百貨店らしい高級品を並べていたが、食品はスーパーに似た展示を行い、地域に密着した百貨店を目指してきた。しかし、一時は10万人を超えていた坂戸市の人口が10万人を割る中、近隣の大型店やインターネット通販などとの競争が激化し、経営環境に厳しさが増していた。
1976年に開店した忠実屋坂戸店が前身。首都圏を中心に50店以上のスーパーを経営していた忠実屋が1994年、ダイエーに吸収合併されてダイエー坂戸店になった。このため、施設の老朽化も進んでいた。
丸広百貨店は戦前の1939年に埼玉県飯能市で創業した老舗。現在は埼玉県川越市に本店を構え、坂戸店を含む丸広7店を埼玉県内で運営しているほか、専門店中心で構成する川越市の「アトレマルヒロ」、サテライト店となる埼玉県富士見市の「ららぽーと富士見店」、セレクトショップの「まるひろmini」を埼玉県ふじみ野市のイオンタウンふじみ野に出店するなどしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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