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JR福島駅東口の中合跡などに複合施設、2026年度オープンへ 7月から解体
福島駅東口再開発ビルの完成イメージ(野村不動産発表資料より)[写真拡大]
JR福島駅東口にあった百貨店・中合福島店跡などの再開発事業(福島県福島市栄町)で、計画変更に伴う再開発ビルの概要が明らかになった。再開発組合に参加する野村不動産が発表したもので、県都の新しい顔となる3棟のビルを建築し、商業、宿泊、公共、オフィス、住宅の複合施設を整備する。オープン目標の2026年度を目指し、7月から既存建物の解体工事に入る。
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再開発ビルは中合福島店などが立地した約2ヘクタールに整備される複合棟、住宅棟、駐車場棟。12階建ての複合棟は駅前通りに面した1、2階に商業施設とイベントスペース、3階に多目的施設や会議室など、4~9階に1,500席程度の大ホール、3,000平方メートル程度の広さを確保できる展示ホール、5~7階にオフィス、8~12階にホテルを配置する。にぎわいを生むテラスや広場も設ける計画。
13階建ての住宅棟は全108戸の分譲マンションとなる。7階建ての駐車場棟は駅前通り沿いの1、2階に商業施設、郵便局を置き、3階以上が約550台分の駐車場となる。
福島駅前の空洞化が進んでいることもあり、当初計画に比べて商業施設を拡大したほか、公共施設の大ホールと展示ホールを一体開発する形にした。事業計画の変更は福島県の認可を受け、福島市は市議会全員協議会で計画概要を説明した。
福島駅前は福島市の中心市街地だが、郊外型ショッピングセンターやインターネット通販との競争激化、人口減少などで空洞化が進む中、中合福島店が2020年に閉店。県庁所在地でありながら百貨店ゼロとなった。
さらに隣接する伊達市でイオンモール北福島(仮称)の出店計画があるなど、福島市中心部の商業を取り巻く環境は厳しさを増しそうな状況。このため、福島市や地元商業者は県都の新しい顔に形勢ばん回へ大きな期待をかけている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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