メドピアのかかりつけ薬局化支援「kakari」、処方箋せん送信が200万回突破

2022年6月11日 08:24

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 メドピア(東京都中央区)は9日、同社が運営するかかりつけ薬局化支援サービス「kakari」において、患者向けに提供しているスマホアプリを介した処方せん送信数が、累計200万回を突破したと発表した。アプリを通して患者がかかりつけの薬局に処方箋を送信すれば、待合室で長時間待つことなく薬を受け取ることができる。

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 2022年3月の処方箋送信数は、14.6万回。前年同月比1.5倍以上で過去最高となった。メドピアはかかりつけ薬局化支援サービ「kakari」を展開しており、薬局はスマホアプリ「kakari」を「自薬局専用アプリ」として患者にすすめることができる。

 チャットによる相談機能やお薬手帳の管理などの機能も搭載しているが、処方箋送信機能を中心に設計した。アプリをインストールした6割が実際に処方箋送信を利用しており、その内5割以上がリピートしていると言う。

 特定の病院やクリニックに依存せず、複数の病院の処方箋を受け付ける「面処方応需」を行う薬局が主な対象。kakariを導入するこどで、複数の薬局の中から患者に選択されるようにする。

 「kakari」は、患者向けアプリと、薬局向けのシステムで構成している。「服薬フォロー支援」で患者を来局後も継続的にサポートしたり、「オンライン服薬指導」で服薬の指導から決済まで行える機能などを備えている。

 メドピアは、医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を中心に展開を行っている。同サイトの医師会員は15万人以上。この他に医師の転職・アルバイト情報サイトの運営、医師向け人材紹介事業も実施。医師の開業・経営支援や、医師向けに医療知識が学べるアプリの運営なども手掛けている。

 2019年6月からは事業領域を拡大し、医師だけでなく薬局の支援にも乗り出した。かかりつけ薬局化サービスとして「kakari」の運営を開始し、軌道にのせた。薬剤師専用のコミュニティサイト「ヤクメド」なども運営している。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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