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マネックス、ビットコインを贈答できるカード「Monex Crypto Gift」発売
マネックスクリプトバンクは11月30日、暗号資産を贈答できる「Monex Crypto Gift(マネックスクリプトギフト)」の販売を開始したと発表した。Monex Crypto Giftはカードタイプの暗号資産ウォレットで、ギフトカードとして贈答できる。11月上旬にはビットコインが過去最高値を更新するなど、市場の関心の高まりを受け、本サービスを開始したという。
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Monex Crypto Giftは、カード型の紙に暗号資産取引で必要な秘密鍵を印刷し、暗号資産をオフラインで保管するペーパーウォレット。カードに印刷されたQRコードを、対応している暗号資産用モバイルウォレットのアプリで読み取ると、カードに保管されていた暗号資産がモバイルウォレットに移動する。カードへ入金する際もモバイルウォレットでQRコードを読み取り、金額を指定して送金する。ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産が対象となっている。
専用カードは、Monex Crypto Giftの公式サイトで販売。デザインやセット内容などで価格は異なるが、1,500円から設定されており、別途送料が110円かかる。ギフト以外にも、イベント賞品やコミュニケーションツール、または誰にも贈らずにネットにつながない財布としての使用などでの活用も想定している。
マネックスクリプトバンクは、暗号資産取引所「Coincheck」の運営も行うマネックスグループの100%子会社で、2017年12月に設立。暗号資産やブロックチェーンのサービスに関する調査・研究・企画・開発などを担っている。これまで、仮想通貨関連のメディアや、ビットコインが無料でもらえるアプリサービス「Cheeese(チーズ)」の開発・運営などを手がけてきた。
Cheeeseは、店舗・サービスの口コミ投稿や、暗号資産関連ニュースの購読、アプリ経由での買い物などによりビットコインがもらえるサービス。ポイ活サービスの1つとして女性を中心に支持を集め、現在アプリの累計ダウンロード数は10万超(11月30日時点)。同社はその実績を踏まえ、暗号資産のさらなる普及には「無料でもらえること」が効果的と考え、Monex Crypto Giftの販売に至ったという。
暗号資産は、変動リスクの高さやセキュリティへの懸念などから近年はやや下火になっていた。2021年に入り過去最高値を複数回更新。11月4日には米ニューヨークの次期市長がビットコインで最初3回の給与を受け取ると表明するなど、再び関心が集まりつつある。
一方で、マネックス証券が行った国内個人投資家を対象とする「暗号資産に対する関心度合い」のアンケート調査によると、暗号資産に興味が無い人が50%以上を占めており(2021年9月調査、回答数1,117件)、その状況は2019年から変化が無い。
マネックスクリプトバンクは、Monex Crypto Giftにより、多くの人に暗号資産に触れる機会の提供を目指すという。(記事:三部朗・記事一覧を見る)
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