東京・十条駅のタワマン・商業一体再開発、名称が「J&TERRACE」「J&MALL」に

2021年11月22日 16:04

印刷

ジェイトテラスの完成イメージ(日鉄興和不動産発表資料より)

ジェイトテラスの完成イメージ(日鉄興和不動産発表資料より)[写真拡大]

 東京都北区上十条のJR十条駅西口で建設工事が進んでいるタワーマンション・商業施設の一体再開発は、施設全体の名称が「J&TERRACE(ジェイトテラス)」、基壇部建物名称が「J&MALL(ジェイトモール)」に決まった。十条駅西口地区市街地再開発組合に組合員として参加する日鉄興和不動産と東急不動産が明らかにしたもので、2024年度に完成する予定。

【こちらも】歌舞伎町1丁目の再開発、施設名称が「東急歌舞伎町タワー」に 2023年春開業へ

 施設は鉄骨地下2階、地上39階建て延べ約8万1,000平方メートル。地上30階を超す建築物は北区初で、高さは146メートル。基壇部に商業・公共フロアを設けて飲食、物販など商業施設と北区の公共施設を整備する。中高層階は総戸数578戸の分譲マンションとし、敷地内に駅前ロータリーと地下公共駐輪場を設ける。駅前に高層建築物を整備することで地域のランドマークにする狙いもある。

 名称は十条(JUJO)の頭文字であるJと、「ともに」を意味する「&」で「十条と」という意味を込め、ジェイトを施設全体、基壇部の双方に使用する。ジェイトテラスには、地域のにぎわいや交流を育む駅前ロータリーがあることから、施設を集いの場や駅前拠点に育てる思いを込めた。ジェイトモールには地域の住民や十条を訪れた人ににぎわいや安らぎを提供する場所の意味が入っている。

 上十条地区は東京北部の住宅街で、施設の周辺には十条銀座商店街など地域密着型の商業施設が集積。北区からにぎわいの拠点と位置づけられている。北区が2005年、十条地区まちづくり基本構想を策定したことを受け、地権者らが2007年、十条駅西口地区市街地再開発準備組合を設立した。

 2017年に本組合に移行したあと、権利変換計画の認可を受け、2021年3月から建設工事に着手している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事