スズキ、新型軽「ワゴンRスマイル」発表　ワゴンR初の両側スライドドア

　スズキは27日、ワゴンRの新モデル「ワゴンRスマイル」を9月10日に発売すると発表した。ワゴンRスマイルの開発コンセプトは「高いデザイン性とスライドドアの使い勝手を融合させた、新しい 軽ワゴン」。グレードはガソリンモデルのG、ハイブリッドモデルのHYBRID S、HYBRID Xの3グレードで価格は129万6,900円～171万6,000円（価格はいずれも消費税込）。月間販売目標台数は5,000台。

【こちらも】スズキが軽自動車の電動化へ決意表明!　決して「軽」くない、野望への挑戦

■ワゴンRスマイル　概要

　ワゴンRスマイルは、ワゴンRの派生モデルで、位置づけはワゴンRスティングレーと同じになる。エンジンは0.66LDOHC吸気系VVTのR06D型を搭載しており、ハイブリッドは同エンジンを組み合わせたマイルドハイブリッド。燃費は22.5km/L～25.1km/L（WLTCモード）。ハイブリッドモデルのモーターはWA04Cを採用している。

　全長3,395mm、全幅1,475mm、全高は1,695mm。室内長は2,185mmと広い室内空間を確保し、ヘッドクリアランスをしっかりと作った。さらに前席のシートポジションを上げたことで見晴らしの良さにも配慮している。長い室内長を利用してフルフラットシートにすることも可能。

　ワゴンRファミリーにはスライドドアがないが、ワゴンRスマイルは後席両側スライドドアを設定し、600mmの開口幅と345mmのリヤステップ地上高を確保。同社のスペーシアと同等の乗り降りのしやすさを実現している。また、パワースライドドアには「パワースライドドア予約ロック機能」を装備しているグレードもある。

■エクステリア

　ワゴンRスマイルのボディは、四角いフォルムと丸目のヘッドランプの組み合わせとなっている。テーマは「マイスタイル マイワゴン」ということで、複雑な組み合わせではなく自分らしさを表現できるシンプルかつ愛着がわくデザインにしている。

　リヤコンビネーションランプはLEDを採用し、奥行を表現するために厚肉インナーレンズを採用。ガラスには全面UVカット機能付ガラスを採用しており、フロント、フロントクォーター、フロントドアには熱線吸収グリーンガラス、リヤドア、リヤクォーター、バックドアはスモークガラスが使われている。さらに上級グレードには360度プレミアム UV&IR カットガラスを採用し、紫外線を約99％カットする。

　一部のグレードには高級感を出すためのメッキパーツがフロントグリル、ヘッドランプガーニッシュ、フォグランプベゼルなどに装着されている。

■インテリア

　インテリアは丸みを帯びたデザインが基調になっており、車体色に合わせ、アイボリーパール、ネイビーパールとアイボリーが設定されている。シート表皮はファブリックとし、ライトグレーとダークグレーの2色がある。

　収納に関してもインパネセンターポケット、運転席インパネアンダートレー、助手席シートアンダーボックスなどが多く装備されており、グレードによってもさらに収納が多い場合もある。

　メーターは単眼メーターとマルチインフォメーションディスプレイの組み合わせ。オーディオはレス仕様がベースだが、オプションとして9インチのHDディスプレイを用意しており、フルセグなども視聴可能。スピーカーは2スピーカーもしくは6スピーカーのいずれかとなる。

■機能装備

　安全装備はデュアルカメラブレーキ サポート、誤発進抑制機能、ふらつき警報機能、後退時ブレーキサポート、ハイビームアシストなどを装備したことで、サポカーS ワイドに該当。オプションのセーフティプラスパッケージを装着すると上記の機能に加え、全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロール（ACC）やヘッドアップディスプレイも装備される。（記事：キーパー・記事一覧を見る）