25日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で3日続伸、資源・素材セクターに買い

2021年8月25日 16:49

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記事提供元:フィスコ


*16:49JST 25日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で3日続伸、資源・素材セクターに買い
25日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比25.91ポイント(0.74%)高の3540.38ポイント(上海A株指数は0.74%高の3710.64ポイント)と3日続伸した。


中国の景気テコ入れ策に対する期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)の易綱・総裁は23日夜、「与信を安定させ、実体経済と中小企業を支える」と表明した。また、市場関係者の間では、人民銀が第4四半期(10〜12月)にも追加の預金準備率引き下げに踏み切ると予測されている。中国で再び拡大した新型コロナウイルス感染が収束しつつあり、社会行動の正常化が進むとの見方が広がったこともプラス材料だ。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、非鉄や鉄鋼、エネルギーなど資源・素材の上げが目立っている。中国アルミ(601600/SH)がストップ高、洛陽モリブデン(603993/SH)が3.1%高、馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が2.9%高、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.5%高、エン州煤業(600188/SH)が3.6%高、中国石油天然気(601857/SH)が2.2%高で引けた。商品市況高も追い風。昨夜のWTI原油先物は1.1%高と続伸し、この日の上海商品取引所では、非鉄や鉄筋など主要産品の先物が高く推移している。


消費関連株もしっかり。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が2.9%、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.8%、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.5%、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.1%ずつ上昇した。医薬品株、インフラ関連株、運輸株なども買われている。


半面、金融株は安い。招商銀行(600036/SH)が1.5%、中国太平洋保険(601601/SH)が1.4%、中信建投証券 (601066/SH)が1.8%ずつ下落した。軍事関連株、ハイテク株の一角も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.63ポイント(0.24%)高の265.03ポイント、深センB株指数が11.59ポイント(0.96%)高の1217.29ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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