リスク要因多くても米国株式市場は好調!?

2021年8月18日 07:37

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●ダウ・S&P500が連日最高値

 16日の米国市場で、NYダウが5日連続で続伸し、最高値を更新した。S&P500指数も最高値を記録している。

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 中国景気の減速、アフガニスタン情勢など、リスクオフに傾きやすい要素が多い中で、株式市場は好調を維持している。

 18日には、7月のFOMC(連邦準備理事会)議事録をFRBが公表し、テーパリングの議論について注目される。26日からはジャクソンホール会議も開かれて、そこでもテーパリングについてパウエル議長から言及があるか注目される。

●中国景気減速、アフガニスタン情勢

 中国は、16日に中国国家統計局から発表された7月の鉱工業生産・売上高が、ともに前年同月からの伸び率が鈍化し、景気減速が懸念されている。

 背景には、新型コロナウイルスのデルタ株のまん延による一部封鎖措置と、記録的豪雨による洪水被害が影響していると見られている。

 タリバンが政権を奪還したアフガニスタン情勢も今後の動きが懸念される。

●今のところ大きな動きはない

 中国の景気減速は、中国株だけでなく、米国にも大きく影響するだろう。デルタ株・洪水が一時的なもので終わるならば、不安定要素にはならないだろう。

 アフガン情勢は、今後の成り行きを投資家が見極めていると考えられる。

 米軍撤退のタイミングでのタリバンの侵攻は、米国・バイデン政権の責任問題へと波及し、来年行われる中間選挙に影響を与えるならば、投資家心理に動揺が広がる可能性がある。

 中東情勢となると、注目されるのが原油だが、上昇するどころかむしろ下落する局面もあった。一方で、安全資産と言われる米国債が買われ、米国債10年債利回りも1.2%台まで低下しており、金価格も上昇傾向にある。

 米国VIX指数については、先週急上昇する場面があったが現在は安定している。“炭鉱のカナリア”と言われる指数は今のところ、危機を伝えるような状況にはなっていない。

 しかし、中国景気、アフガン情勢、デルタ株、テーパリングのいずれも、いつ問題が表面化するかわからず、慎重な投資が求められる局面だろう。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

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