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ビットコインのETF化実現なら再び上昇か
●ビットコインETFは先送りされている
ビットコイン相場は、5月中旬に急落して以降、1BTC=350万~450万円で推移しており、勢いがなくなったように見える。一時は1BTC=1000万円を目指すと言われていたが、その気配がない。
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ビットコインが再び上昇する切り札になりそうなのが、ビットコインETF(上場投資信託)の承認だろうが、米証券取引委員会(SEC)はさらなる意見公募を求めるとして先送りされている。
これまでも度々ビットコインなどの仮想通貨関連のETFは申請こそされてきたが、承認には至っていない。
大学でビットコインを教えていたことがあるゲンスラー氏がSEC委員長が4月に就任したことで、承認の期待は高まっていた。今後も申請する企業はあるだろうが、まだまだ長い道のりなのか?
●ETFとは?
ETFは、日経平均やNYダウなどの指数に連動して運用されている投資信託のうち、金融商品取引所に上場しているものを指し、リアルタイムで購入することができる。
値動きが分かりやすく、手数料などのコストも安いため、低リスクで長期運用できるとして人気が高い。
ビットコインETFは、米国では審査が厳しく何度も否決されてきたが、カナダとバミューダでは認められている。2021年2月11日にカナダ規制当局から承認されたビットコインETFが世界初の承認となった。
このカナダでの承認が、米国での承認への期待を高めている。
●実現するとどうなるか?
ビットコインのETF化が実現すれば、多くの資本が集まることがすでに期待されている。
ただ、承認にはセキュリティと経営体制が安全であるかがネックとなっており、ここをクリアしなければ実現は遠い。
ただし、ETF化が実現されれば、仮想通貨全体への信用度が高まり、ETFだけでなく、仮想通貨そのものも買われる可能性が高い。
米国での承認が決まれば、日本など他の国でもETF申請の動きが活発化するだろう。そうなれば、仮想通貨全体の信頼度が世界的に高まり、実用的に使われる動きが加速するかもしれない。投資資産から生活に欠かせない通貨に変わるきっかけになれるか、大きな分岐点であるとも言える。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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