JTBと明治、中高生向けに「探求学習」プログラムを共同開発 腸活がテーマ

2021年5月15日 15:10

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トライアル授業の様子(画像:JTBの発表資料より)

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 JTBは14日、中高生向けの腸育プログラム「おなかの学校」を明治と共同開発したと発表。暗記偏重ではない、自ら学び自ら考える力を育成する「探求学習」のプログラムとして提供を始める。明治が推進する「腸活」をテーマに、JTBが手掛けている教育プログラムの1つとして全国の学校・教育機関に展開していく。

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 探求学習とは、文部科学省が推進中の教育指針の1つで、変化が激しい社会環境の中で子供たちが自ら課題設定・解決できる、生きる力を育むことを目指すもの。ベースにアクティブ・ラーニング(能動的な学び)を置き、主体的・対話的・深い学びを行うことを掲げている。

 探求学習は2022年度から高等学校学習指導要領に導入され、22年4月から「総合的な探求の時間」として高校で必修科目となる。探求学習で取り扱う内容は各校に任されており、教員がコンテンツ設定に頭を悩ませている状況がある。

 JTBは、以前から修学旅行や旅行前後の課題探求学習など学校・教育機関向けに法人サービスを行ってきたため、学校側の実態・課題を把握。一方で企業顧客である明治からは、乳製品を通じて健やかな未来を創るプロジェクト展開の話があり、今回の共同開発に至ったという。

 おなかの学校は、食や健康という身近なテーマを主軸にし、探求学習へ入りやすい内容・コンテンツを意識して設計。プログラムは、腸の仕組みや乳酸菌の働きなど基本的な知識学習に加え、乳酸菌発酵実験、ヨーグルト工場見学などの体験学習が組み込まれている。生徒は学習を通じて興味・関心を持ったテーマで課題を設定、自ら学びを深めていくプログラムとなっている。

 既にトライアル授業を実施しており、生徒からの評判も上々という。今後は、横浜市内の学校でトライアル授業を重ね、2021年10月以降から本格開始する予定。全国の教育現場への展開を目指していくという。

 JTBの2020年度中間決算(4-9月期連結)は、売上高1,298億円で前年同期比80.1%減。コロナ環境下での旅行需要激減により、緊急コスト削減策を実施するも経常損失580億円と過去最大の赤字となった。

 中間決算と同時発表した中期経営計画では、ツーリズム・エリアソリューション・ビジネスソリューションの3軸で取り組む方針を掲げた。今後もメインはツーリズム事業とするも、これまでの個人・法人といった顧客軸での事業推進を事業軸へ再整理。デジタル基盤の強化を図りつつ、3事業で構造改革を進めていく。JTBは3事業戦略により、中長期的に450億円規模の営業利益を安定的に生み出せる状態を目指すという。(記事:三部朗・記事一覧を見る

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