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ユニ・チャームがベビーテック企業に出資 「泣き声」分析によるオムツ開発へ
ユニ・チャーム(東京都港区)は6日、ベビーテック企業のファーストアセントと資本業務提携を行ったと発表した。赤ちゃんの「泣き声」分析に基づく紙おむつの開発などを行っていく方針で、子育て支援サービスの拡充も図る。
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ファーストアセントは、赤ちゃんの泣き声や睡眠のデータから感情・体調を予測するAIやIoTの開発を手掛けている。ユニ・チャームは出資を通じて同社の高いテクノロジー力を取り入れ、自社の商品やサービス開発に役立てる。
ユニ・チャームの高原豪久社長は「ファーストアセントと強固なパートナーシップを構築することで、育児そのものが楽しくなるような感動体験をともに創出することを目指す」とコメントしている。
同社は生活者の不快の解消や心地よさの実現にテクノロジーを活用しようとしている。今回の出資によって、ベビーケア事業のデジタル・トランスフォーメーションを加速したい考えだ。
ファーストアセントは、2万人以上の赤ちゃんの泣き声データを基にアルゴリズムを構築。赤ちゃんの欲求を正答率80%以上で探り当てるデバイス「CryAnalyzer Auto」を開発し、話題を呼んだベンチャー企業だ。
さらにこの技術を活用し、赤ちゃんの寝かしつけを行うスマートベッド「アイネンネ」を発表している。「CES2021」ではスマートホーム部門においてInnovation Awardsを受賞した。
育児記録をつけることで両親が赤ちゃんの成長を確認できる「パパっと育児@赤ちゃん手帳」もリリースし、BABY TECH AWARD JAPAN 2019 では健康部門大賞に選ばれた。
同社の服部伴之社長は「育児ビッグデータをもとにした研究開発を評価いただき、業界のリーディングカンパニーと資本業務提携に至った。ともに、子育て支援のインフラとなるようなサービスを開発する」と話している。
尚、ファーストアセントの「アイネンネ」はクラウドファンディングで予約販売を行っており、5月6日時点で360万円以上の応援購入が入っている。予定価格は3万1680円(税込)。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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