広島の大型商業施設「アルパーク」、天満屋撤退跡などを大規模リニューアルへ

2021年4月9日 17:19

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リニューアル後のアルパーク内観イメージ(大和ハウス工業発表資料より)

リニューアル後のアルパーク内観イメージ(大和ハウス工業発表資料より)[写真拡大]

 広島市西区の大型商業施設「アルパーク」の西棟と東棟が大規模リニューアルに入ることになった。施設を所有する大和ハウス工業が9日、明らかにしたもので、百貨店の天満屋撤退で一時閉館している西棟は2022年春の営業再開を目指す。

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 アルパークは広島市と三井不動産、フジタなどが流通団地の一角を再開発して1990年に開業した複合型の大型商業施設。4階建ての西棟、10階建ての東棟、4階建ての北棟などで構成され、一時は中四国最大級の商業施設となっていた。

 このうち、西棟と東棟は運営元の三井不動産グループから2019年、大和ハウス工業へ譲渡されたが、西棟は核店舗の役割を果たしていた天満屋広島アルパーク店が2020年に閉店して一時閉館している。東棟は営業を続けているものの、延べ約100店が撤退するなどし、地下1階の売り場が終日閉鎖されている。

 大規模リニューアルでは、天満屋広島アルパーク店が売り場面積の大部分を占めていた西棟は、1~4階を約40の区画に分け、スーパーやアミューズメント施設などを核に店舗を誘致する。売り場面積は一時閉館前の約4万平方メートルから約2万8,000平方メートルに縮小される。

 東棟は現在の134区画を約120区画とし、空き区画の改修を進める。店舗数は現在の64店を約160店に増やす。売り場面積は現在の約3万800平方メートルが微増となる。駐車場は西棟969台、東棟887台分を確保する。

 大規模リニューアルにかける費用は約90億円。東棟は改修が済んだ区画から順次営業を始め、西棟は2022年春の営業再開を予定している。グランドオープンは2023年春の見通し。大和ハウス工業は西棟、東棟を合わせて年間1,200万人の来場、約300億円の売り上げを見込んでいる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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