国産木材に強くこだわるウッドフレンズにエール!

2021年2月11日 16:56

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 ウッドフレンズは、名古屋に本社を置く住宅デベロッパー。主力(売上高の9割を占める:2020年5月期実績)は、戸建て分譲住宅。最大の特徴は、地元:東海地区の木材を活かした木造住宅。

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 岐阜県養老郡にナゴヤドーム1個分の敷地面積(約3万1600坪)の工場を構え、原木の買い付け・集成材/プレカットの加工生産・販売の一貫型製販販売体制を整えている。既に第2工場が稼働、第3工場も取得し稼働準備が進んでいる。

 林知秀社長は国産材へのこだわりを、「SDGsの取り組みとして、循環型産業モデルを目指している。林業や山を衰退させないようにするためにも、一定のボリュームで国産材を積極的に利用し、住宅の提供という形で地域経済に還元する方向性で取り組んでいる」としている。

 林氏は正直者である。現状で名古屋圏の住宅市場は、東京など他地域からの新規参入もあり競争が激化している。愛知県の分譲戸建てのパイは8000戸が適正とされる。対してウッドフレンズの完成在庫は6000戸程度。「適正在庫戸数は3300~3400、対して6000戸もある中で戦っているのだから厳しい」と言う。

 だが今5月期の期初計画は「32.9%増収(500億円)、113.6%営業増益(13億4000万円)」。林氏は「大手住宅ビルダーに原価で負けていては勝負にならない」としたうえで、「規格化・工業化による生産の優位性と付加価値戦略とし、自社オリジナルの内装材や外装材を提案していく」と戦略を語っている。

 具体的には例えば、19年に自社開発し販売に注力している「ウォールウッド(木製外壁材)」。従来の木目調の外壁では、プリントが大方だった。対して同社では地元の国産杉を活用し、外壁として使用できる高耐久性塗料を製造し投入している。

 国内木材へのこだわりでは、大手資本組では住友林業が知られる。国内木材⇔国内森林の適宜な活用は「脱炭素」「自然災害(治水)」対策で、不可欠な方向だ。その意味で、東海地区で奮闘するウッドフレンズに惹かれる。エールを贈りたい。

 と同時に私が興味深さを覚えたのは、林氏が「注力している」と強調する「建材EC」の流れである。ECサイト「ビルナカ材木屋」では、国産材を使った「構造材や材木」「プレカット」「無垢内装材」「ウォールウッド」などを販売している。国産木材の活用を広範に活用しうる施策として着目できる。全国の同業他社にとり「差別化」策にもなりうる。

 本校作成時点で予想PER4.98倍/予想PBR0.52倍/予想税引き後配当利回り3.9%強。もっと照準が合わされた然るべき新興市場(JQ)企業と考えるが、如何に・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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