スポーツカーとGTは違うクルマ! (2) ポルシェ・タイカンはスポーツカーではない

2020年10月25日 17:19

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ポルシェ・タイカン(画像: ポルシェAGの発表資料より)

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 すると今度は、EVの「ポルシェ・タイカンはいったい何者か?」となってくる。モーター駆動で低速トルクが強く、ハンドリングも良い。車重は、バッテリーの加減でヘビー級だ。とても機敏に曲がると言ったイメージはないが、タイヤとサスペンションセッティングによりコーナリング性能は高い。

【前回は】スポーツカーとGTは違うクルマ! (1) スポーツカーになった日産・GT-R

 タイカンは、スポーツカーではなくGTであろうが、区別がむなしいほどコーナリング性能も機敏のようだ。ドリフトさせてみればボディの重さを感じるのであろうが、タイヤ性能がこれほど高くなり、限界性能を電子制御で作り上げる時代になって、アマチュアにはGTとスポーツカーの区別などどうでもよいのだ。

 しかも、タイヤが滑り出しても電子制御でコントロールできるとなると、コーナリングの腕前もどうでもよくなってくる。すなわち、豪華で快適ならば、運転の楽しみより「優越感」だけを満足させられるのがGTとなろうか?

 付け加えると、GTには長距離の旅行にクルマで出かける意味合いがあり、荷物スペースが求められていた。そのためスポーツワゴンと呼ばれるステーションワゴンがGTの要件として挙げられることがある。それは必ずしも間違いではなく、GTのバリエーションであると言える。やはり、言葉の分類にこだわる必要がないのだ。

 日本では、GTの代表格は日産・GT-Rで文句は出ないであろう。ライトウエイトスポーツカーと言えば、マツダ・ロードスターで決まりであろう。日産・GT-Rは最高出力600馬力に達し、「重厚で大人の男のクルマ」と言った印象だ。マツダ・ロードスターは「おしゃれなクルマ」と言った印象であろうか?

 このように、クルマに対してどの様な解釈でも自由であり、これからもどの様に呼ぶのか?変化は激しいであろう。ちなみに、筆者はアルピーヌ・A110のようなライトウエイトスポーツが好きだ。だから、日本車ではマツダ・ロードスターになるのであろうか? 

 ショートストロークでふけあがりが良く、戻りも早い「高回転型エンジン」が欲しいのだ。その高回転型エンジンはみるみる廃れてきたが、だからこそ、ポルシェが新型車でNA(自然吸気)回帰の傾向を見せているのがうれしい。

 一方で、ポルシェ・タイカンについては興味が湧かない。アクセルを踏めば誰にでも高性能が味わえるのは、クルマの「面白さ」ではなく、「実用性」なのではないか?ならば、低速トルクが非常に強い、街乗りで使いやすい性能を評価することだ。少なくとも、ポルシェ・タイカンはGTであってもスポーツカーではないと考える。さらに、「EVは発電方法で左右され、単独では地球温暖化に貢献できない」点からも、GT実用車として発展することを望みたい。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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