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イオンリテールとローソン、台風被害の千葉県で移動販売
関東地方を直撃した台風15号の影響で大規模停電が長期化している千葉県の被災地で、イオンリテールとローソンが相次いで移動販売車の運行を始めた。イオンリテールは館山市と市原市、ローソンは南房総市で生鮮食料品や日用品の販売に入っている。
イオンリテールは千葉市からの要請を受けて11日から14日までの4日間、千葉市内の公民館や自治会館など16カ所で移動販売を進めていたが、16日から館山市のイオン館山店を拠点に、自治体から要請があった西岬地区公民館や相浜漁港など合計4カ所で移動販売を始めた。移動販売車はマックスバリュ西日本の大型車を活用している。
市原市からも移動販売の要請があり、16日から19日まで4日間の予定で市原市の山間部を移動販売車が運行し、生鮮食料品などを販売している。また、イオン銀行は被災地に随時、ATM車を派遣する。イオンリテールが運営する店舗は休業していない。
一方、ローソンは17日から移動販売車2台を稼働させ、南房総市内で移動販売を始めた。当面、21日まで継続の方針を打ち出しているが、巡回場所については南房総市と協議しながら進める計画。販売商品はおにぎり、パン類、飲料、即席食品、日用品、氷など約200点を用意している。
ローソンは17日午前8時現在で千葉県内11店舗が停電の影響などから休業していた。このため、本部職員らを派遣して早急な営業再開に向け、準備を進めている。
東京電力によると、台風15号による停電は上陸直後の9日朝に千葉県内64万戸以上に達したが、16日夕までに7万6500戸まで解消された。しかし、南房総市で7,700戸、市原市で6,200戸、富津市で6,100戸など県南部を中心に依然として電力供給を受けられない住民が多い。
特に倒木などが障害になっている山間部で復旧の遅れが目立っており、県など行政の初動態勢にも遅れがあったことなどから、全面復旧にはもうしばらく時間がかかるとみられている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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