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高速での車トラブル、第1位はパンクとバースト! 気づかぬ間の空気圧不足に要注意
JAFは7月26日、名神高速道路登り桂川PAにおいて、希望者へのタイヤ点検を実施した。午前10時から1時間で18台の点検を実施し、そのうち14台がタイヤ空気圧適性値以下だったという。そこで、その場でバーストの危険性が高いことをアドバイスし、エア補充を行った。
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タイヤ空気圧をこまめに点検しているドライバーはどのくらいいるだろうか。今回の実施で78%に上るクルマのタイヤ空気圧が適性値以下だったことを考えると、ほとんどの人は、タイヤのメンテナンスはしていないものと思われる。
特に、このお盆の帰省時には普段車を使用しない人も高速道路を使い遠出をすることになる。自宅の車庫で何日も動かさずに、この時とばかりにクルマに乗り込みそのまま出かけてはいないだろうか。
タイヤはゴム製のため、空気を漏らさないと思われがちだが、ゴムの分子の結合より小さい空気は、ゴムを通り抜けて空気が減少していく。ガソリンスタンドで給油の際に空気圧点検を言われるのはそのためだ。
しかし、実際のドライバーはパンクしていないのに空気が減ることに鈍感であり、タイヤ空気圧のチェックはおろそかになっている。空気圧チェックの重要性について教習所でも習っているはずなのだが、その危険性についての危機管理があまりにも少ない。
タイヤの空気圧が少ないと、タイヤが走行中にスタンディングウェーブ現象(タイヤが波打つ現象)が起きて最後はバーストする。この現象の恐ろしいのは、ドライバーはある時点まで違和感がないため、そのまま走り続け、結果的にタイヤは発熱しバーストを起こすことになる。
JAFによると、2018年8月11日から19日に実施したロードサービスにおいて、高速道路では36.5%がタイヤのパンクやバーストが原因だった。一般道路でも2番目に多い故障原因となっている。
最近のクルマは、燃費向上のための軽量化により、スペアタイヤではなく、パンク修理キットを代わりに車載している車両が多くなっている。バーストした場合、スペアタイヤが無ければタイヤ交換がその場でできないため、レッカー移動を余儀なくされ、思わぬ高額な出費に繋がってしまうだろう。
お盆の帰省が始まり、各地で道路が混雑を極めているが、その渋滞の原因にならないためにも、日ごろからタイヤ空気圧のチェックを行い、無駄な時間と出費が起きないようにしたい。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)
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