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大和総研、ベトナム最大手の証券会社にRPA導入 現地企業と協業
大和総研は5日、ベトナム企業のFPT Corporation(以下、FPT)と共同でベトナムの証券最大手、SSI証券へのRPA (Robotic Process Automation)導入を完了したことを発表した。SSI証券は、特にバックオフィス業務にて内部統制に沿って行う手作業が多く発生していたことから、大和総研と議論を重ね、業務効率化のためにRPAを導入することを決め、2018年12月から3カ月プロジェクトを実施したという。
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大和総研は現在、先端技術に関して研究開発を推進している。これまでも証券ポストトレードにおけるブロックチェーンや分散型台帳技術の適用に関する検討プロジェクト、AIによる音声認識機能の導入、地域AI指数の公表などを行ってきた。一方FPTは、従業員数が3万4,000人を超えるベトナム最大のICT企業だ。デジタルトランスフォーメーションを主要事業とし、AIやIoTも重要事業として進めており、特に自動運転関連技術は今後の実用化を目指している。
今回のSSI証券へのRPA導入プロジェクトは、大和総研とFPTが2017年12月に結んだ「先端技術の研究開発における相互協力に関する覚書」に基づいて行われたものだ。この覚書では「日本語関連AIサービス」「RPA」「自動運転関連技術」「ブロックチェーン」の4分野で協力するとしている。大和総研とFPTは2016年12月にIoTビジネス向けクラウド活用支援サービスで協業するなど、これまでも協力関係を築いている。
プロジェクト開始時、大和総研はSSI証券の従業員にアンケートを行い、RPAの導入に対するニーズを確認、5業務をRPA導入対象とした。プロジェクトでは、RPA導入によるSSI証券のガバナンスへの影響を考慮しながら、開発と効果測定を行った。
ベトナム現地に多くの人材を有するFPTは、大和総研が培ってきたFintechのコンサルティングやRPA導入のノウハウを生かしながらプロジェクトを実施。その結果、海外企業とのプロジェクトでも高品質のサービスを提供できる体制の整備に成功したという。大和総研とFPTは今後も協力関係を強化し、付加価値のサービスの提供を目指すとしている。(記事:まなたけ・記事一覧を見る)
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