ライフアンドデザイン、葬儀社特化のコールセンターサービス提供開始

2019年3月27日 18:28

印刷

 ライフアンドデザイン・グループ(東京都中央区)は、葬儀社に特化したコールセンターサービスの提供を4月より開始すると発表した。同社はこれまでも子会社の葬儀会社である、洛王セレモニー、神奈川こすもす、ルミーナ、セレサ向けに24時間365日対応のコールセンター業務を提供しており、その提供範囲を拡大する形だ。

 対応する受電内容は、葬儀依頼の受付、葬儀・通夜に関する問い合わせ対応、供花の注文や事前相談といったインバウンド対応はもちろんのこと、葬儀終了後にヒアリングと共に行われるアンケートをはじめとする、アウトバウンド業務も含まれる。葬儀業界におけるコールセンター業務は一般のコールセンター業務とはかなり毛色が違う。家族や友人を亡くしたことで、半ば混乱しながら問い合わせてくるユーザーも多いからだ。

 そうしたユーザーに対して、冷静かつ迅速に対応し、葬儀というサービスを提供するためには、それなり以上のノウハウを蓄積している必要がある。近親者の死は非常にセンシティブな出来事だ。誠実・真摯でスピーディーな受電対応を行えなければ、葬儀という人生の締めくくりに関わる重大事の依頼を受けることなどできない。

 また将来的にではあるが、サービス内容の大幅な拡充も予定されている。その1つが顧客対応オペレーション業務の自動化を実現するシステムの開発だ。

 これまでのコールセンター業務では、受電後のオペレーションは全てオペレータが手作業で行うことが一般的だった。そこを自動化することで、より効率的な顧客対応スキームを提供できるとしている。

 加えて、データ化された位置情報を元にオペレーション計画の立案を実現するGPS機能や、受電内容を蓄積したビックデータを活用するためのBIツール、AI開発も予定している。

 同社が目指すのはITを活用した葬儀会社の業務効率化と言える。時代に合わせた革新的なサービスを開発・提供することで、より必要とされる高品質な葬儀業界特化のコールセンターサービスを提供する構えだ。

関連記事