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REAといさむや第一交通、AI乗り合いタクシーの実証実験 山口市で
アプリの画面。(画像: REAの発表資料より)[写真拡大]
REAといさむや第一交通は、山口市内においてAI乗り合いタクシーサービス「Noruuu(ノルー)」の実証実験を行う。実験期間は4月1日から26日の平日限定で、10時から17時に山口市の湯田温泉駅から半径3km圏内で行う。利用者がアプリで乗車場所、降車場所、時間を指定すると、AIが最適なルートを計算し、配車可能なタクシーが迎えに行く。
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REAといさむや第一交通は、山口県最大手のタクシー会社・山口第一交通グループの子会社だ。REAは2018年創業のシステム開発会社で、運行関連のシステム開発や旅行サイトの運用を手掛ける。一方いさむや第一交通は、山口市内でタクシー事業を行っている。
今回両社が実証実験を行う「Noruuu」は、オンデマンドで、好きな時間に好きな場所まで移動できる乗り合いサービスだ。複数人で乗り合うことが可能なため、通常のタクシーよりも低料金で利用できる。実証実験期間中については、運行範囲内であれば1回につき200円で利用することが可能。インフラが脆弱な地方において、ドア・ツー・ドアでの移動が可能なため、高齢者など最寄りのバス停まで移動が大変な人にとっても外出頻度が高まることが期待される。
今回のサービスの立ち上げは、列車やバスなどの公共交通機関の衰退、高齢者の免許返納など、外出が困難だと感じている人が増えているといった背景がある。また訪日外国人の増加に伴い、2次交通の重要性は高まっている。このため実証実験では、「利用者が移動しやすいサービスの開発」を目的としている。
REAは、「現在は山口第一交通グループがある山口県でNoruuuの実証実験を行っているが、将来は地方全体で利用され、地方の活性化につなげたい」としている。(記事:まなたけ・記事一覧を見る)
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