ZOZO前澤社長の睡眠時間は減るのだろうか、増えるのだろうか

2019年2月18日 11:42

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 かのナポレオンの睡眠時間は3時間と伝えられている。また米国トランプ大統領の睡眠時間は4時間と報じられている。政務に費やす時間と負けず劣らず多いのが「ツイッター」での発信作業。もっとも「それも政務」とトランプ氏は言うかもしれないが。ツイッターの活用という点では、ZOZOの前澤友作社長も人後に落ちない存在だった。が、初の減益が確定的となった昨今、公にこう発言した。「きっと立ち直ってみせる。本業に専念する。ツイッターはしばし休止だ」。

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 私は減益転落の大きな要因とされる「PB商品・ZOZOスーツ」自体への進出は、大風呂敷を広げたやり方は別とし決して間違った方向ではなかったとみている。何故なら、アパレルメーカーへの道:製造業への第一歩だったからだ。単に「仲介業」に留まるのではなく「製造」分野への踏み込みは、ZOZOの今後を占う上で評価に値する施策だったと捉えている。「PB商品」でどう切り返すか、とくとお手並みを拝見したい。ツイッターに割く時間分「睡眠」を増やせば良い知恵も浮かんでくると思うが、余人の言うことに対しては素直に受け入れようとしない性格?の前澤氏だから「本業に注力する分、眠ってなどいられない。逆に減る」と言い返されるかもしれないが。

 本業に精を出すという意味では、メーカーのZOZOTOWNへの出店取りやめが相次いでいる事態にどう取り組むかが肝心であろう。退店企業は広がりつつある。2月13日付けの商業界オンラインも「アローズZOZO離れ 業界衝撃」という見出しで、詳細は省くが10年余の付き合いのユナイテッドアローズ(店舗・ECで内外のデナイザーズブランド・オリジナルブランドの販売を展開)が「縁切り」に至ったと伝えた。いわばこれまでのZOZOはアパレル主体のメーカー品の仲介業者。「奇をてらった」一物二価ではメーカーが「やーめた」となるのも当然。自らもPB商品で“メーカーの”一角に名を連ねようという以上、きちんとした方向性を示し「退店組」を含め各社に前澤氏自らが足を運び説明するべきであろう。やはり寝ている暇などないか!?(記事:千葉明・記事一覧を見る

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