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ホンダのSUV「ヴェゼル」、1.5L ターボエンジン搭載モデル発売
ホンダは、SUVの「ヴェゼル」に、1.5L VTECターボエンジンを搭載した新グレード「TOURING・Honda SENSING(ツーリング・ホンダセンシング)」を新設定し1月31日に発売を開始した。
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■大ヒットSUVもライバル相手に苦戦
ヴェゼルは、2013年12月にSUVの力強さ、クーペのスタイリィッシュなデザイン、そしてミニバンのような使い勝手など、ジャンルの枠を超えた価値を高次元で融合したクルマとして誕生。SUVファン以外からも幅広い層のユーザーから支持を得たことで、2018年12月までの5年間で累計36.7万台を販売するなど、SUVとして異例の大ヒット車種となった。
ヴェゼルのパワートレインには、発売以来、軽量でスムーズな加速フィーリングの直列4気筒の1.5Lガソリンエンジンと、低燃費性能に加えモーターによるゆとりのあるパワーの1.5Lエンジン+ハイブリッドの2タイプがラインナップされてきた。主な購買層であるファミリー層には好評ではあったが、若いユーザーにインパクトに欠け、ライバルのトヨタC-HRに販売台数で先行される要因ともなっていた。
■ライバルを上回る性能の直噴ターボ車を設定
そこで今回、初採用となる直噴1.5L VTECターボエンジンを搭載し、JC08モード17.6km/Lの優れた燃費性能と、最高出力127kW (172PS) 、最大トルク220N・m (22.4kgf・m)のトルク感ある伸びやかな加速を実現した。これは同じく直噴ターボエンジンを搭載するトヨタのC-HRよりパワー、トルクともに大きく上回っており、ライバルに対しての大きなアドバンテージとなる。
□ホンダヴェゼル1.5L直噴ターボ
最高出力127kW (172PS) 、最大トルク220N・m (22.4kgf・m)
□トヨタC-HR1.2L直噴ターボ
最高出力85kW (116PS) 、最大トルク185N・m (18.9kgf・m)
■走りを強化し上質なインテリアも
また、標準タイプよりボディー剛性を向上させ、専用仕様のパフォーマンスダンパーや初採用のアジャイルハンドリングアシストの採用により、走行安定性と乗り心地を向上させている。エクステリアには、専用フロントグリルやバンパー、そして左右2本出しのエキパイフィニッシャーなどの専用装備を採用。また、専用のブラウンインテリアを新たに設定し、専用コンビシートなどを採用した上質なインテリアとなっている。
■価格が高めなのが問題か
ただし、C-HR1.2Lターボの価格が229万円から、装備の充実した限定車でも265万5,200円であるのに対して、今回のヴェゼル1.5Lターボは 290万3,040円とかなり高めの設定。しかもヴェゼルのハイブリッドよりも高い価格となっていることからも、低価格グレードの設定が求められる。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)
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