JR東日本とトヨタ、水素活用して鉄道と自動車を連携へ 低炭素社会の実現に

2018年9月29日 20:08

印刷

 JR東日本とトヨタ自動車は27日、地球温暖化問題やエネルギーの多様化に対応した、持続性可能な低炭素社会の実現に向けて、水素を活用した鉄道と自動車のモビリティ連携をコアとする包括的な業務連携に基本合意したことを発表した。鉄道と自動車という陸上の代表的な交通機関が連携し、互いの経営資源を融合させることで、水素を活用した取り組みを推進、低炭素社会の実現加速を目指す。

【こちらも】セブンとトヨタ、来秋から水素活用した次世代コンビニ展開 FCトラックも

 まず互いの経営資源だが、JR東日本の社有地が挙げられる。そしてトヨタは燃料電池(Fuel cell:以下FC)技術に関わるFCV(燃料電池自動車)、FCバスなどが挙げられる。

 両社の業務連携として頭に浮かぶのは「トレン太くん」だ。このレール&レンタカーの発想は、利用者の行動範囲を拡大している。駅から先の行動範囲を広くカバーすることができるシステムと言えよう。

 それならば、現在運用されているレール&レンタカーの自動車をFCVに切り替えれば済むのではないかと思われがちだが、そうもいかない。水素を活用する車両が走るためには、燃料を補給するステーションが必要となってくる。水素ステーションを設置するということは、街の造り自体を変えるということにつながってくるのだ。

 そこで目をつけたのが、JR東日本の沿線周辺にある社有地。そこにFCV車用の水素ステーションを設置し、燃料の補給をはかろうというものだ。

 燃料電池を利用したバスは2005年の愛知地球万博の際、場内移動用に運用されたほか、2012年10月からは関西国際空港のターミナルビル間を結ぶシャトルバスとしても運用されている。また、水素ステーションについても、品川開発プロジェクトにおいて整備されているほか、鉄道に接続する地域交通にFCVやFCバスを導入するなど、構想から実現化が推進されている。

 将来的には、この技術を鉄道に導入すべく、FC鉄道車両の開発と導入、大量の水素を搭載し移動する車両の開発と安全性の確保などにつなげていく計画だ。(記事:M_imai・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事