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セブン銀、純利益予測を下方修正 海外子会社の不振で146億円の特別損失
セブン銀行【8410】が7日、2019年3月期第2四半期予想と通期予想を発表した。
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発表によるとアメリカおよびインドネシアで展開している事業の収益が想定外に低くなっているとのこと。そのため、両子会社の資産価値を減損損失させるために純利益を大幅に下方修正し、第2四半期の純利益は5億円の赤字となる見通し。通期に関しても純利益を128億円と当初より140億円下方修正した。一方で、経常収益や経常利益への影響は軽微で、配当も10円/年を維持すると発表している。また親会社であるセブン&アイ・ホールディングス【3382】も同日に発表があり、セブン銀行の業績は軽微なものであるとしている。
セブン銀行によると、海外事業を展開している米国子会社「FCTI,Inc」とインドネシア子会社「ATMi」の収支が当初の計画どおりに進んでいないため、両社に係る固定資産(株式取得時に発生したのれん等)を145億9,600万円の減損損失をさせるということだ。これら損失は会計上特別損失として計上されるため、経常収益への影響はないが純利益にて大幅な影響を及ぼすことになった。
一方で同社は今後の方針についての概略を発表している。それによると「アメリカでは事業として軌道に乗せる。インドネシアでは基礎固めを続ける」とのことである。アメリカの子会社ではアメリカのセブンイレブン約8,000店舗へのATM設置を3月に完了している。海外事業が本格的に収益化するのは遅れているが、見通しとしては十分にあることを示唆している。
配当に関しては経営の最重要施策として安定的に増加させ続けることを基本方針に置いている。今回の下方修正もキャッシュフローへの影響は軽微とのことで減配や無配になることは無いとし、5月11日に発表した10円/年の配当予想に変更を加えることは無かった。
株価に関しては7日の終値は前日比-4円(-1.14%)の346円だった。大きな下落ではなかったが、海外事業は将来性が期待されるものなので収益の改善が遅れれば、株価への影響も否めない。(記事:福井廉太・記事一覧を見る)
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