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米テスラ、損傷したバッテリを製品に組み込んでいる 元従業員が告発
あるAnonymous Coward曰く、 米Tesla Motors(テスラ)の元従業員で、新型車「モデル3」の組立工程の一部を管理していたマーティン・トリップ氏が、工程でのトラブルを告発している。これによると、組み立て工程で損傷が発生したバッテリセルが完成車にそのまま搭載されているという(Engadget Japanese、Electrek)。
氏によると、今年モデル3の駆動用高電圧バッテリパックの組立工程において、ロボットを停止させた状態で作業を覚えさせるための「トレーニング・ピン」が誤って取り付けられたままラインが稼働し、ピンが衝突してバッテリパックのセルが一部破裂するといったトラブルが発生していたという。
一般的には損傷バッテリパックには発火の危険があるため解体や焼却処分が取られるが、同氏はテスラが作業員に上からカバーを取り付けて「修理」させ、修理が正しく行われたことを確認しないまま、量産車に取り付けたと主張。故障したパックの写真、廃棄部品が不適正に保管されていた状況、故障パックが取り付けられた車両の製造番号一覧などを公開した。
テスラはこれに対し、告発内容は嘘であり、告発者は安全性に関して極端に知識の欠如した人物だなどと反論。その後、告発のツイートや画像は削除された。
テスラ「モデル3」は中型セダンタイプの純電気自動車。充電一回で500kmを走行する大型バッテリ、5秒以下で時速100km/hに達する加速などが特徴だが、コスト高騰により3万5000ドル(387万円)のベースグレードの発売中止、目玉の自動運転機能の仕様策定遅れ、部品の脱落、取り違えなどトラブルが続いている。
トリップ氏はこれ以外にも、テスラがモデル3の週間生産台数を過大報告しているとの告発も行っている(ブルームバーグ)。
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