欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩む展開を予想

2018年8月3日 17:15

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記事提供元:フィスコ


*17:15JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩む展開を予想
3日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。今晩発表の米国の7月雇用統計が連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続方針を後押し、ドル買いは継続するとみられる。ただ、米中通商摩擦で市場心理は改善せず、週末の調整などが重石となりそうだ。

前日の海外市場は、英中銀金融政策委員会(MPC)が追加利上げを決定したものの、欧州連合(EU)離脱の影響に懸念が残り、ポンド・円が急反落。ドル・円はそれに連れて一時111円30銭台まで弱含んだ。その後は米アップルの好業績を受けたナスダックの上昇を手がかりに、111円後半に持ち直した。本日のアジア市場では日本株が底堅く推移し円売りが先行したが、中国株が軟調で円売りは限定的になった。

こうしたなか、今晩は21時半発表の米国の7月雇用統計が注目される。市場コンセンサスは非農業部門雇用者数が前月比+19.3万人(同+21.3万人)、失業率3.9%(前回4.0%)、平均時給は前年比+2.7%(同+2.7%)。それらをメーンシナリオとすれば、先の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明に盛り込まれた「力強い経済」を裏づけ、FRBの利上げ継続方針を背景にドルは全般的に強含む展開となろう。

ただ、中国株が象徴しているように、米中貿易摩擦への懸念は払しょくされず、市場センチメントは改善していないもよう。現時点における欧米株先物の軟調気味の推移から、今晩の欧米株安も予想される。その場合にはリスク回避的な円買いに振れやすく、ドル・円の上値を抑える見通し。また、米中対立に関するネガティブなニュースに備え、週末の持ち高調整に動く可能性からも、ドル・円の上昇は限定的となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・7月サービス業PMI改定値(予想:54.4、速報値:54.4)
・17:30 英・7月サービス業PMI(予想:54.7、6月:55.1)
・18:00 ユーロ圏・6月小売売上高(前月比予想:+0.4%、5月:0.0%)
・21:30 米・7月非農業部門雇用者数(予想:+19.3万人、6月:+21.3万人)
・21:30 米・7月失業率(予想:3.9%、6月:4.0%)
・21:30 米・7月平均時給(前年比予想:+2.7%、6月:+2.7%)
・21:30 米・6月貿易収支(予想:-465億ドル、5月:-431億ドル)
・21:30 カナダ・6月貿易収支(予想:-23.0億加ドル、5月:-27.7億加ドル)
・22:45 米・7月サービス業PMI改定値(予想:56.2、速報値:56.2)
・23:00 米・7月ISM非製造業総合景況指数(予想:58.6、6月:59.1)《HT》

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