福岡市博多区の青果市場跡、九州初のららぽーとに 2021年末頃開業へ

2018年7月20日 11:56

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 福岡市は19日、福岡市博多区那珂の青果市場跡地再開発で、三井不動産、九州電力、西日本鉄道で構成する企業グループを事業者に選んだ。三井不動産が全国展開する大型商業施設のららぽーとが九州に初進出し、2021年度末ごろに開業する。核テナントとして子ども向けの職業体験テーマパーク「キッザニア」が入居する予定。

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 三井不動産など3社は延べ床面積13万9,000平方メートルの本体棟、1万3,000平方メートルの別棟などを建設。本体棟は1~4階に店舗、4~6階に駐車場、6階にスポーツパーク、別棟は1階に大規模バスターミナル、2、3階に店舗、4階にスポーツパークを設ける。駐車場棟も含め、約3,000台分の駐車スペースを確保する。

 施設に福岡の魅力向上につながる機能を持たせるため、九州初進出のキッザニアを核テナントとして誘致するほか、体験農園や福岡の食材を集めた福岡フードマーケットを整備する。花と森をテーマにした2つのエントランスで緑を演出する一方、敷地内に計10カ所の広場を設置、イベントなど多用途に使用できる空間を用意する。

 バスターミナルには博多駅や福岡空港など市内主要個所を結ぶ路線バスを集める。スポーツパークは中学や高校などの部活動で利用できる200メートルトラック、テニスコート2面を配置、市民の憩いの場所としても活用する。

 青果市場は2016年、東区のアイランドシティに移転したが、跡地はJR博多駅から約3キロ、福岡空港から約2キロの位置にあり、8ヘクタールを超す広大な面積を持つ。このため、市は地域のにぎわいを作る方向で民間への売却を決め、売却先を公募していた。

 公募にはイオンモールなど5社、イズミなど3社、JR九州など6社の企業グループも応じていたが、評価委員会で事業計画や入札価格を審査した結果、三井不動産など3社を事業者に選んだ。市は12月市議会に土地売却の関連議案を提案、可決されれば、2019年3月に土地を引き渡すことにしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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