日本橋高島屋三井ビルディングが完成、東京日本橋2丁目再開発事業

2018年7月3日 20:47

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日本橋高島屋三井ビルディング(三井不動産発表資料より)

日本橋高島屋三井ビルディング(三井不動産発表資料より)[写真拡大]

 東京都中央区日本橋で進んでいる日本橋2丁目地区市街地再開発事業で、日本橋高島屋新館などが入る日本橋高島屋三井ビルディングが完成し、竣工式が行われた。三井不動産が明らかにした。日本橋地区では官民が一体となって地域の再生計画が進んでおり、高島屋新館が9月25日にオープンしたあと、2019年春に都内最大級の屋上庭園が登場する。

【名称は】三井不動産や高島屋などが進める日本橋再開発、高層ビル2棟の名称決定

 日本橋高島屋三井ビルは地下5階、地上32階で、延べ床面積14万8,000平方メートル。高さ176メートルを誇り、新しい日本橋のランドマークタワーになる。低層階に専門店で構成される日本橋高島屋新館が入り、高層階はオフィスなどが入居する。オフィスで働く人向けの会員制ラウンジやジムなども整備される。

 日本橋高島屋新館や本館(現在の高島屋日本橋店)には、専門店合わせて114店が出店する予定で、日本初上陸や商業施設初出店の店舗も含まれる。

 高層のオフィスは1フロア当たり約2,660平方メートルの大型で、世界最高水準の制振装置を導入、震度7クラスの地震に対しても安全性を確保している。

 日本橋2丁目地区の再開発は、高島屋、太陽生命保険、帝国繊維など8社と個人地権者10人が再開発組合を組織し、開発区域2.6ヘクタールを4街区に分けて進めている。このうち、B街区は重要文化財に指定されている高島屋日本橋店を保存活用し、A、Cの両街区に複合高層ビル、D街区に倉庫を建設する計画。

 日本橋高島屋三井ビルはC街区に当たり、高島屋を核に多くの買い物客を集めるにぎわいの場で、日本橋再生事業全体の中核と位置づけられている。

 今後は日本橋高島屋三井ビルと太陽生命日本橋ビル、日本橋高島屋本館を連絡ブリッジでつなぎ、一体的に整備する広さ6,000平方メートルの屋上庭園が整備され、地域内の回遊性向上の役割を果たす。

 さらに、日本橋高島屋三井ビルと日本橋高島屋本館の間の区道が、大屋根を設置した歩行者専用道路の「日本橋ガレリア」に生まれ変わりる。沿道は路面店舗化され、日本橋の新たなにぎわいの核とする。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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