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米大手仮想通貨交換業者のCoinbaseが日本進出
6月4日、米国最大手の仮想通貨交換業者であるCoinbase(コインベース)は、日本に進出することを同社の公式ブログにて発表した。
コインベースは2012年創業の若い会社だが、企業価値は1,000億円以上と言われている。また、2016年7月に三菱UFJ銀行および三菱UFJキャピタルから10億円以上の出資を受けているため、ともに日本での仮想通貨市場を開拓していくことになりそうだ。
日本法人の社長にはお金のデザインの元COOである北澤直氏が選ばれた。北澤氏はお金のデザインでは自動投資アドバイスプラットフォームを開拓。その前職では、ゴールドマンサックス日本法人の不動産部門に勤務。また、国際法律事務所のメンバーとして不動産と金融に関連した経験も持つ。その広範な経歴が今後のフィンテック業界の基盤を作るために抜擢されたようだ。
コインベースは取引所だけでなく、電子ウォレットも開発しており個人用ウォレットの開設は3,800万件と多数のユーザーを抱えている。取り扱い通貨は主要な4つである、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュだけと、日本の仮想通貨交換業者と比べると少ない。
今後は、金融庁への登録業者としての申請を進めるとしており、登録時には、日本人向けのサービスも展開する方針だ。ただ、現在の日本での仮想通貨に対する懸念は高い。2018年1月に起こったコインチェックでの「NEM」不正流出事件は記憶に新しいところだ。
コインベースでは顧客から預かっている資産のほとんどをオフラインストレージに保管しているため、オンラインに保管されている資産は2%未満にすぎない。また、万が一ハッキングによる盗難などがあった場合にも、保証される仕組みを設けている。
仮想通貨の盛り上がりは世界的に広がっているなか、ビットコインの保有率は日本が最多であり、流出事件が起きた今でも仮想通貨が注目されている。今後も仮想通貨を取引する利用者の安全保護のために金融庁は鋭い目で審査してほしい。
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