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日産、リチウムイオン補助バッテリー搭載の救急車を東京国際消防防災展に
日産自動車は29日、31日から6月3日までの4日間、江東区有明の東京ビッグサイトで開催される「東京国際消防防災展 2018」に、高規格準拠救急車「パラメディック」リチウムイオン補助バッテリー搭載車を出展することを発表した。
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■「日産リーフ」で培ったEV技術を活用した「パラメディック」
「パラメディック」は、搬送途中での高度な救急措置を可能とするためのゆとりの室内空間と、機能的なレイアウトを兼ね備えた高規格準拠救急車とされ、今回参考出品する「パラメディック」リチウムイオン補助バッテリー搭載車は、電気自動車の「日産リーフ」で培ったEV技術を活用した、1.6kWhのリチウムイオン補助バッテリーを搭載している。
この日産「パラメディック」は、「NV350キャラバン」のスーパーロング、ワイドボディ仕様をベースとしているため、優れた小回り性能による運転のしやすさに加え、超ハイルーフがもたらすゆとりある室内スペースが特徴。
それにより、搬送中に高度な救急措置を可能とするゆとりある室内空間とともに、機能的なレイアウトを兼ね備えた高規格準拠救急車であり、一刻を争う救命救急作業に最適な環境を提供する車両となっている。
■救急用の電気機器が利用可能
今回、1.6kWhのリチウムイオン補助バッテリーを搭載したにより、消費電力が高いことから、従来では使用できなかった救急用の電気機器が利用可能となる。また、停車時には、アイドリング中のエンジン回転数を抑制することが可能なため、低燃費と低騒音を実現している。日産は、この高性能な「パラメディック」によって、救急隊員の迅速な救急活動をサポートできるとしている。高度な医療用機器が現場で使用できることで、多くの人命が助かる可能性が広がるはずだ。
「パラメディック」 リチウムイオン補助バッテリー搭載車は、既に45回東京モーターショー2017で「日産パラメディックコンセプト」として発表されており、今回が2度目の出展になる。
□「日産パラメディックコンセプト」の主要諸元
・ベース車: NV350キャラバン・スーパーロング・ワイドボディ
・エンジン: QR25DEエンジン
・トランスミッション: 5速オートマティック
・バッテリーサイズ: 1.6kWh
・全長: 5,440ミリ
・全幅: 1,880ミリ
・全高: 2,490ミリ
■東京消防国際防災展 2018の概要
日時: 5月31日(木)~ 6月3日(日) 10:00~17:00(最終日は、10:00~16:30)
会場: 東京ビッグサイト 東5・6・7ホール・東屋外特設会場 (東京都 江東区有明3丁目11-1)
主催: 東京消防庁・東京ビッグサイト・東京国際消防防災展2018実行委員会(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)
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