熊本電力がマイニング事業へ参入!

2018年2月22日 08:00

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:00JST 熊本電力がマイニング事業へ参入!
熊本電力株式会社は、業界最安水準で安定した電力供給ができるという強みを存分に生かすために、仮想通貨マイニング事業を行う関連会社のOZマイニングを、地域新電力会社として設立した。電力会社がマイニング事業に参入するのは日本で初めてのことである。

■オズマイニング設立の背景

仮想通貨のマイニング事業として、子会社のOZマイニング設立の背景にあったものは何か。それは、ビットコインをはじめとする仮想通貨の利用者が急増しており、2017年10月から仮想通貨取引所が登録制になり、仮想通貨が社会的に大きな関心の的になってきていることがひとつ。
そのような社会的な関心の高さから、熊本電力はオズマイニングを設立して、マイニング事業へ参入することになった。仮想通貨のマイニングには大量の電力が必要となるが、熊本電力だと、電力業界でも最安水準の安定した電気を使用することができるため、マイニング事業には最適な環境を提供できる。さらに、熊本電力のユーザーごとに最適なマイニング環境(データセンター型、コンテナ型など条件に応じて)も提供できるし、クラウドマイニングも行うことができる。
熊本電力は業界最安水準の、1kwhあたり10円台からの安定した電力を供給する予定だ。そして、ユーザーに応じて、データセンター型のマイニング施設(マイニングファーム)や、電力があればどこにでも設置できるコンテナ型のマイニング施設を構築することにしている。また、マイニング事業を進めるにおいて、重要になる電源の確保も熊本電力と協力する。また、複数のマイナーが協力して採掘するシステムの構築を行い、販売していく。

■太陽光発電所の出力抑制対策

最近、代替エネルギーとして、太陽光発電所が増えている。そのため、従来の一般電気事業者に対しては、電力の出力抑制が検討されている。その抑制対策に対応するために、出力を抑制される余剰電力をマイニングへ作業へと振り向けることができれば、余剰電力を無駄なく利用することができる。熊本電力と子会社のオズマイニングは、仮想通貨関連事業を推進することによって、事業領域を拡大し、企業価値の向上をさらに図っていく考えにある。


【ニュース提供・エムトレ】《HT》

関連記事