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NYの視点:米1月FOMC、3月の利上げ基盤作る
*09:09JST NYの視点:米1月FOMC、3月の利上げ基盤作る
米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り、政策金利である(フェデラルファンドFF金利の誘導目標)を1.25-1.50%に据え置いた。声明では、インフレが短期的に上昇すると自信を一段と強め、判断が引き上げられた。金利も「gradual increases 段階的な上昇」から「further gradual increases 段階的な更なる利上げ」と、金利見通しも引き上げ。3月の利上げ基盤を作った。
インフレ判断の文言で12月の「本年の総合インフレ、コアインフレは低下し、引き続き2%以下で推移」⇒1月には「本年の総合インフレ、コアインフレは引き続き2%以下で推移」と、12月分にあった「インフレが低下し」が削除された。また、市場ベースのインフレ指標に関しては、12月分では「引き続き低い」⇒「市場ベースのインフレ指標はここ数カ月で上昇、しかし、依然低い水準」と、「ここ数カ月で上昇」が加えられた。
また、年率インフレは12月分では「近い将来、いくらか2%を下回る水準で推移」にとどめられたが1月分では「年率インフレは本年上昇すると予想」に引き上げ。インフレが「中期的に2%目標前後でもみ合う」「短期的な経済見通しのリスクは概ね均衡」との文言は据え置かれた。
金利に関して、
「委員会は緩和策の段階的な修正を予想
with gradual adjustments in the stance of monetary policy」⇒
「委員会は段階的なさらなる利上げを予想 with further gradual adjustments in the stance of monetary policy」、
「委員会は経済の状況が緩やかな利上げを正当化
will warrant gradual increase in the federal funds rate」⇒
「委員会は経済の状況が 緩やかな更なる利上げを正当化
will warrant further furgher gradual increase in the federal funds rate」と、
Further(さらに)がつけ加えられ利上げペースの加速が示唆された。
この結果を受けて、米10年債利回りは2014年4月来の高水準となる2.75%まで上昇した。ドルもいったん下げ止まった。
◎昨年12月声明と1月声明の違い
●インフレ
「本年の総合インフレ、コアインフレは低下し、引き続き2%以下で推移」⇒
「本年の総合インフレ、コアインフレは引き続き2%以下で推移」、「低下し」を削除
「市場ベースのインフレ指標は引き続き低い」⇒
「市場ベースのインフレ指標はここ数カ月で上昇、しかし、依然低い水準」、「ここ数カ月で上昇」を追加。
「年率インフレは近い将来、いくらか2%を下回る水準で推移」⇒
「年率インフレは本年上昇すると予想」
●金利
「委員会は緩和策の段階的な修正を予想
with gradual adjustments in the stance of monetary policy」⇒
「委員会はさらなる段階的な利上げを予想「with further gradual adjustments in the stance of monetary policy」と、
further がさらなる追加された
「委員会は経済の状況が緩やかな利上げを正当化
will warrant gradual increase in the federal funds rate」⇒
「委員会は経済の状況が緩やかなさらなる利上げを正当化will warrant further gradual increase in the federal funds rate」、
Further さらにが加えられた。
●雇用、消費など、
「雇用は堅調、失業率は一段と低下、消費は緩やかなペースで拡大、
ビジネスの設備投資はここ数四半期加速」⇒
「雇用の伸び、商品、ビジネス設備投資は堅調。
失業率は引き続き低水準で推移した」
「中期的に2%目標前後でもみ合い」
「短期的な経済見通しのリスクは概ね均衡」は据え置き《CS》
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