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【材料で見る株価】マーケットエンタープライズは全国10カ所目の拠点や国内最大の民泊サイトとの提携など注目され逆行高
■業績は回復を強め2月中旬の第2四半期決算発表に期待強まる
ネット型リユース事業などを展開するマーケットエンタープライズ<3135>(東マ)は31日、出直りを強め、10時30分にかけて843円(23円高)まで上げて全体相場の下落に逆行高している。業績は回復傾向を強めており、第2四半期の決算発表は2月中旬の予定。加えて、2018年1月9日には全国10カ所目になる「札幌リユースセンター」をオープンし、10日には国内最大の民泊物件サイトを運営するスペースエージェントへの出資・提携を発表、注目が強まっている。
同社は、インターネットサイト「高く売れるドットコム」「ReRe」などを運営し、家電や楽器、カメラ、ホビー用品から貴金属や骨董品、さらには農機具専用サイトまで幅広く買い取りサービスを実施。電話とウェブで相場がすぐわかる事前査定と、全国10カ所のリユースセンターを拠点とする物品管理・流通網により、業界最大級の総合買い取りサービスを展開している。
16年8月には、光通信<9435>(東1)と合弁し、MVNO(仮想移動体通信事業者)の「MEモバイル」を設立し、高機能の中古スマートフォン、タブレットと低価格SIMカードを組み合わせた低価格通話サービス「カシモ」を開始した。17年10月には「カシモWiMAX」も開始した。
業績は回復を強める印象があり、今期・18年6月期の連結業績予想は、売上高を前期比17.2%増の66億円、営業利益を5500万円(前期は700万円の赤字)、純利益を2900万円(同1900万円の赤字)とする。
また、18年1月10日には、国内最大の民泊物件サイトを運営するスペースエージェント(東京都渋谷区)への出資と事業提携を発表した。スペースエージェントは、民泊物件を取り扱うサイトとしては国内最大になる累計掲載物件数5000件以上の不動産ポータルサイト「民泊物件.com」を運営。提携により、リユース事業やレンタル事業とシェアリングエコノミー領域におけるシナジー効果を生み出し、顧客や社会への新たな価値の提供およびビジネス拡大を目指すとしたため、期待されている。
株価は1月16日に979円まで上げて戻り高値を更新した。その後は微調整の動きだが、テクニカル的には75日移動平均の水準(直近は805円前後)まで調整すると反発する傾向があるとされ、ここ一両日の反発・出直りには相場観からの根拠もある。業績が回復傾向を強めているため、中期的に4ケタ(1000円台)を指向する展開も視野に入ってきそうだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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