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新菱冷熱、シンガポールで地下鉄の駅舎とトンネルの設備を受注
「ベイショア駅」地上入口のイメージ。(画像:新菱冷熱工業発表資料より)[写真拡大]
新菱冷熱は、シンガポールのLand Transport Authority(陸運庁)から、地下鉄トムソン・イーストコースト線ステージ4・5の駅舎の空調・換気設備の設計・施工を受注したことを発表した。なお、同社は1983年以来シンガポールで事業を展開しており、地下鉄トムソン・イーストコースト線についてもステージ3の工事を既に受注している。
【ステージ3も受注】新菱冷熱、シンガポールの地下鉄向けに空調設備工事を78億円で受注
シンガポールは実質的にほぼ一つの都市からなる都市国家である。そのシンガポールで、現在2030年の完成を目途とした軌道系都市交通システムの整備が行われており、地下鉄の新規路線の建設や、既存路線の拡張が計画されている。
トムソン・イーストコースト線というのは、既にあるイーストウェスト線と並行するもので、シンガポールでも人口の多いイーストコースト地区やベドック地区を通り、沿線住民の利便性を向上させるとともに、イーストウェスト線の混雑を緩和させるバイパスとしての機能を持たせるべく計画されたものである。
トムソン・イーストコースト線の工事は、ステージ5をもって完了となる。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ駅、市内の人気リゾートホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」に隣接して作られる駅である、そこから、東南部海岸線の終点スンゲイ・ベドック駅までと、さらにそこから接続するダウンタウン線エキスポ駅までを延伸する。全長は15.2キロメートル。新菱冷熱が担当する駅の数は10駅である。
また、空港に伸びている路線とイーストウェスト線の交差する乗換駅であるために重要な駅であるタナ・メラ駅の工事も受注しているのだが、これは利用者の多い駅であるために難易度の高い工事になるという。同社のこれまでの実績が評価され、そのような難しい工事の案件がシンガポール陸運局より依頼されたという形である。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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